「メジャー通算100号」に「高OPS」を維持でもカブス「鈴木誠也」のトレード説が再燃する理由…球団は本気で鈴木を引き止めるか?
高いOPS
シカゴ・カブスの鈴木誠也(31)がメジャーリーグ通算100号アーチを放ったのは、現地時間7月1日のパドレス戦だった。特筆すべきはその後もOPS(出塁率+長打率)で7割9分5厘と、高い数値を維持し続けていること。7月3日からのカージナルスとの3連戦ではノーヒットだったが、シカゴのファンは「仕方のないこと」と捉えていた。
【写真】鈴木誠也の快進撃を支える“元新体操日本代表”美人妻・畠山愛理さん(30)。Instagramに登場するたび話題に
「スズキはカージナルスのマシュー・リベラトーレ(26)が大の苦手なんです。昨季も9打数1安打と抑え込まれており、カージナルス戦の通算打率は1割6分7厘と低い。でも、ファンはそのことを知っていますから、スズキが打てない対戦カードでは他の選手が打てばいいと、割り切っていました」(現地記者)
今季の鈴木は「4番DH」で出場することも多い。4番は打線の中核だが、メジャーリーグの打撃指標でもっとも重要視されるOPSで高い数値を残している以上、鈴木への評価も変わらないというわけだ。しかし、高いOPSを記録するのと同時に、またしても浮上してきたのが、鈴木の放出説だ。
「トレード説はこれまでもありました。成立しなかったのはスズキとの契約にトレード拒否の条項が含まれており、球団の思惑だけではまとめられなかったからです。そのトレード条項について最近分かったのは、『29球団全てを拒否する』という強いものでした。ただ、スズキは今季5年契約の最終年を迎えており、彼自身も今後のことを考え直さなければならない時期を迎えました。球団も必要なトレードだと判断すれば、成立のため、全力でスズキの説得にあたるはずです」(前出・同)
鈴木のトレード説が止まらない理由として、今季のチーム事情も影響している。
まず、ペナントレースでは51勝40敗でナ・リーグ中地区の2位(8日現在)。首位・ブルワーズとは7ゲーム差も離れており、優勝争いは厳しい状況ながら、ポストシーズンマッチ進出権のかかったワイルドカード争いでは1位。ただ、2位・フィリーズ、3位・マーリンズ、4位・カージナルスとは僅差の接戦で、「先発投手を補強すべきだ」の意見が地元シカゴの野球メディアでも連日のように報じられていた。
「そうした報道のなかで『スズキを交換要員にすれば』と伝えられているのです」(前出・同)
移籍先として考えられるのは…
また、カブスは鈴木以外に外野手のイアン・ハップ(31)、チームの看板左腕のマシュー・ボイド(35)、今永昇太(32)、WBCカナダ代表にも選ばれた先発のジェームソン・タイヨン(34)といった、投打の中心選手たちがこぞって契約最終年を迎えている。米スポーツメディア「The Athletic」や「Sports Illustrated」(電子版)は「全員を引き止めるのは無理だ」とシーズン序盤から伝えており、米スポーツメディア「Clutch Points」も、
「スズキだけではなく、マット・ショウ(24)もトレード候補に上がっているようだ」と報じていた。
ショウは三塁手部門でゴールドグラブ賞候補にも挙げられた好守の内野手だが、昨年オフ、チームは大型三塁手のアレックス・ブレグマン(32)を獲得したため、今季は出場機会を減らし、外野手で出場した試合もある。この一報が出てからというもの、「出番を失ったショウを放出して」の声も強まり、いったんは鈴木トレード説も収まったように見えたが、「Sports Illustrated」(電子版)がそれに反論するようにこう報じた。
「32歳になるスズキがチームの未来を担うとは考えにくい。(トレードの)相手球団が欲しがるのはスズキのほうだ」
では、鈴木を欲しがる球団はどこだろうか。ア・リーグ東地区2位のヤンキースが首位・レイズを捉えるには強打の外野手が必要だ。主砲のアーロン・ジャッジ(34)を怪我で欠き、同中地区でホワイトソックスと僅差での首位争いを続けているガーディアンズも打てる外野手を欲している。鈴木の守備指標は決して高くないが、本人は「守備につきたい」と思っている。カブスにはピート・クロウ=アームストロング(24)、イアン・ハップの両外野手が昨季のゴールドグラブ賞に選ばれており、二塁手部門で昨年の同賞に選ばれたニコ・ホーナー(29)もいて、「守備力の高いチーム」とも認識されている。
鈴木が外野守備につけるのはレギュラー外野手がリフレッシュ休暇を取るときだけで、彼の定位置であるDHにしても、「将来の首位打者候補」と言われるモイセス・バレステロス(22)が控えている。鈴木放出論が止まらないのはこうしたチーム事情も影響している。もっと言えば、カブスが本気で鈴木を引き止めるとは思えない状況だ。
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