「夫婦別姓刑事」ハラスメント問題 誰もが疑問を持つ「フジテレビの責任逃れ」問題

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トウソウ本能

「フジテレビの声明は、企業の危機管理における典型的な過ちを犯しています」

 そう語るのは危機管理コンサルタントの田中優介氏(株式会社リスクヘッジ代表取締役社長)である。田中氏はこう続ける。

「こうした場合に、企業や組織は二つのトウソウ本能に支配されやすい。二つのトウソウとは、『闘争』と『逃走』です。この二つに支配されると失敗します。
 自らの非を認めないで闘おうとするのが『闘争』。
 責任者らが矢面に立とうとしないで逃げ回るのが『逃走』。
 今回の声明からは、フジテレビは自分たちの対応は正当であったという主張をしているように受け止められます。つまりこの問題に関しては闘争モードですね。
 一方でこれだけの問題になりながらも、あまり要領を得ない声明だけで終わりにしようとしているので、逃走モードとも言えます。そもそも彼らのドラマで起きたトラブルで出演者が傷ついているのですから、その責任に触れないのも逃走です。どちらの俳優も別の現場では活躍している以上、フジテレビに何の責任もないはずがないのではないでしょうか」

 田中氏によれば、危機が発生した際のチェックポイントは五つ。「トウソウ本能に支配されていないか」は、そこに含まれるという。残りの四つについては、関連記事【もっと深く読む:またも「ハラスメント問題」で失敗したフジテレビ 危機に際して企業担当者が絶対チェックすべき5ポイントとは何か】に詳しいが、興味深いのは、五つの中に「古い価値観や常識で『罪』を評価していないか。軽視していないか」というポイントもある点だ。昭和の価値観で考えては失敗するというのは当然だ。今回のフジテレビの場合、この部分のみに過剰反応したゆえの失敗という可能性もありそうである。

デイリー新潮編集部

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