「夫婦別姓刑事」ハラスメント問題 誰もが疑問を持つ「フジテレビの責任逃れ」問題
ドラマ「夫婦別姓刑事」(フジテレビ系)を舞台とした「ハラスメント」問題に関しては、俳優の佐藤二朗に同情する人、橋本愛に同情する人、それぞれが持論や推測をSNS上などであげている。それぞれの意見は、論者のこれまでの人生経験や思想に左右されている面もあるだろうし、また週刊文春の報じたディテールをどこまで信じるかに影響される面もあるだろう。ドラマの収録現場や楽屋といった閉ざされた世界での出来事であり、録音や録画が今のところ流出していない以上、第三者には判断できないところが多い。
ただし、ほとんどの人が一致している点がある。
それは「フジテレビの対応に問題がある」という点だ。週刊文春の記事が出たあとに、フジテレビはこの件に関する「声明」を出した。概要は以下の通りである。
(1)今回の報道は関係者のプライバシー侵害や二次被害に繋がるおそれが高いため、掲載中止を強く申し出てきたが、記事の掲載されたことは誠に遺憾である。これによる二次被害も憂慮している。
(2)当社から男性俳優(注・佐藤)に注意をしたことは事実である。男性俳優の言動に問題がある点は外部弁護士の調査でも問題になっていた。
(3)今後も当社は人権を重視する。過去に辛い経験をされた方に対して、それによる不自由や制限を当然に受け入れるべきだという意見には与さない。
ツッコミどころ満載の声明
この声明への共感や同情はほとんど見られないというのが現状だ。なぜそうなるのか。
まず(1)については誰もが「お前が言うな」とツッコミたくなるだろう。過去、あらゆるスキャンダルや事件を報じてきたメディアが、なぜ「今回」を特別視するのか、まったく説明がない。
それに続いて(2)が出てくるので、明らかに悪いのは男性俳優だ、と名指しをして攻撃しているに等しい。そうなると(1)で彼らが配慮している対象に男性俳優は含まれないことになる。
さらに根本的な問題として、多くの人が違和感を抱いたのは、この声明の中には自分たちの責任が書かれておらず、関係者への謝罪、視聴者への言葉が一切含まれていないことだろう。それゆえに、同社の責任を問う声は大きい。
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