「維新はずし」の密談か 麻生氏がバランスを取ろうとする「政権支持率」と「国民民主との相思相愛」

国内 政治

  • ブックマーク

維新のアピールポイントをつぶす

 これを受けるようにして、森英介衆院議長は7月1日、国会の正常化に向けた与野党幹部との会談で、「皇室典範改正案の今国会成立を最優先にすること」「議員定数削減法案や副首都法案については歩み寄ること」を求めた。

「森氏は麻生派の事務総長経験者で麻生氏の懐刀です。麻生氏の意をある程度くんだ発言と見るのが自然でしょう」(同)

 維新側も黙っておらず、藤田文武共同代表は会見で、森氏に対して「法案審議の順番や国会日程を議長の影響力によって差配することが、議会運営や三権分立の観点から正しいやり方なのか」などと指摘した。

「維新のアピールポイントをつぶす、維新の弱いところを突っつくというのが会合の裏テーマだったとしたらそれなりに成功したということになるのかもしれません。が、政権の支持率が下がってしまうと麻生氏にとっても良くないのでうまい着地地点があるか否かというところですね」(同)

 一寸先は闇の永田町。仮に維新が連立離脱して国民民主がその穴を埋める保証などまるでない。高市政権が高支持率にもかかわらず、野党の意向を無視できないのは言うまでもなく前政権が参議院選挙でも惨敗して過半数割れしたからである。それを政策推進を妨げる負の遺産と考えるか、政権の暴走を止める貴重なブレーキ機能と捉えるかは、立場によって全く異なる。主にバランスを取りながら戦略を考えているのが85歳のキングメーカー、麻生氏であるという点への評価もまた分かれるところだろう。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。