「1人100万円はくだらない」シノギは細っても“出”は膨らむ 工藤會トップ交代の裏にある懐事情

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田上会長がサバイブできた理由

 無期懲役も含めて長期懲役に服す当人だけではなく家族へのサポートも含めると1人につき月に50~100万円はくだらない。それが複数人に及ぶため組織としては耐えられないと判断したのだろうか。

 ところで、野村総裁のみならず田上会長も上告中ながら無期懲役の判決受けた状況だ。

 組織にとって負担という意味では田上会長も似たようなものなので、野村総裁と同時に引退してもらうやり方もあったはずだが――。

「田上会長は児童養護施設の出身で、工藤會の幹部となった後も出身の施設へ支援を続けていたそうです。そういった点をベースにした人柄は評価されており、次世代のトップと目される後藤靖理事長との関係も良いと聞いています。これらを踏まえた結果、 “サバイブ”できたのかもしれません」

 と、読み解くのは元山口組系義竜会の竹垣悟氏。

ヤクザのシノギはトクリュウへ

 経済的な事情が組織の弱体化につながっているということならば、これまでの捜査当局の方針が成果を挙げていると言えるだろう。

「いわゆるみかじめ料を簡単に受け取ることはできなくなり、みかじめ料を支払った飲食店なども罰せられることになり、ヤクザのシノギ(収入源となるビジネス)はトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)から売り上げをかすめ取るということにシフトしつつあります。工藤會とトクリュウの関係はもちろん不明ですが、工藤會がシノギに追い詰められていることは間違いありません。が、工藤會はシノギのエリアを移動しつつあるとの情報もあり、捜査当局の警戒が強まることはあっても弱まることはありません」(先のデスク)

 シノギの変化が予期せぬ化学反応を起こして、一般人が犠牲になるような事態だけは避けてほしいものである。

デイリー新潮編集部

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