「虚偽のビザで日本に来る中国人が大量に…」 たった数万円でビザ取得をサポートする業者が 「二段ベッドに何人も押し込められて、低賃金で働かされるケースも」

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「藍沢氏を出演させたのは軽率」

 別の中国人男性は、こうも言う。

「彼の口癖は“自分にできないことはない”。だから、顧客に頼まれればグレーなことでもやる奴だと見られていました。真面目にやっている同業者にしてみれば、SNSで悪目立ちする上にルールも守らないのですから、迷惑この上ない。逮捕されて“ざまあみろ”と言っている人もいた。暗号資産ビジネスに関わっていたこともあるようで、とにかくいかがわしい男です」

 そして今回、グレーどころかブラックな一件が露呈したというわけだ。とてもではないが、“天下のNHK”がまともに取り上げていい男ではなかったのである。

 中国に詳しいノンフィクション作家の安田峰俊氏は、

「ベビーシッターが逮捕されたのは今年4月のことで、少なくとも藍沢夫妻は自分たちが手配したベビーシッターが逮捕されたことは知っていたはずです。NHKがしっかり身体検査をすれば、後ろ暗いことが何もない人物ではないと分かったと思います。藍沢氏を出演させたのは軽率だったと言わざるを得ません」

 NHKに見解を問うと、

「ご指摘の取材対象者のみならず周辺関係者からも多角的に取材して番組を制作しました。犯罪が疑われるような情報には接していませんでした。放送後この人物が逮捕されたことは遺憾ですが、取材方法に問題があったとは考えておりません。取材対象者が逮捕されたことを踏まえ、総合的に判断して、NHKオンデマンドの配信を停止しました」

 問題がないのであれば、配信停止などしなくてもいいはずだが……。いずれにせよ、取材方法はともかく、取材力には問題があったようである。

「数万円でビザ取得のサポートをすることも」

 ところで、藍沢容疑者が手を染めたのは在留資格申請での虚偽記載である。顧客の頼みに応じたのだと思われるが、番組ではビザ取得のサポートをしているとは話していなかった。このサービス、顧客からどれほどの報酬を得られるものなのか。

「中国から日本へ移住するに際して、必要なビザの取得などをサポートする民間サービスが中国にあります。およそ100万~200万円が相場ですが、これはあくまでクリーンな案件の話。今回のように一線を越える場合は、もっと高くなると考えられる」(国際部デスク)

 中国事情に詳しいジャーナリストで、千葉大学客員教授の高口康太氏によれば、

「藍沢さんと似たような仕事をしている人はゴロゴロいます。2010年代の半ばぐらいから増えました。要は、日本に来たけど、日本人相手にうまく商売ができなかった人たちですね。結局、中国人相手に白タクの運転手をしたり、ビザの取得を手伝ったり、病院のガイドをしたりするようになる。そういう人たちの場合は、食うに困っての仕事なので、数万円でビザ取得のサポートをすることもあります。藍沢さんのように富裕層だけを相手にしているのはごく一部でしょう」

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