「任侠山口組・織田代表」のガードマン射殺犯が逮捕 神戸山口組・井上組長が組織を解散できない理由
今後の焦点は
今後、焦点となるのは捜査の過程で組織犯罪処罰法(組織的殺人)違反の容疑に切り替えて再逮捕・追起訴があるか否か、そして井上組長が関与したのかといった点だろう。殺害現場近くの防犯カメラには拳銃のようなものを構えたフルフェイスの人物も映っていたとされ、現場の態様から複数人と共謀した組織的な犯行である可能性は高いと見られる。
組織の利益のために意思決定がなされ、指揮命令系統が存在したことが立証できるかが組織犯罪処罰法の適用を左右する。組織の指揮命令系統を利用して犯行を計画・承諾したとみなされれば、井上組長は共謀共同正犯として実行犯と同じ罪に問われる可能性がある。
「菱川容疑者は井上組長の部屋住みと認識されていたはずです。が、神戸山口組側は、『事件前に神戸山口組から抜けたので組織は無関係だ』という旨を一貫して兵庫県警に説明してきたというふうに聞いたことがあります。その説明の通りならトップの指示をにおわせる直接の証拠が存在する可能性は極めて低く、間接的な証拠を丁寧に積み上げていく作業が必要になってくるでしょう。そのため、井上組長の関与を立証するハードルは相当高いと見られています」(同)
井上組長の思い
神戸山口組は準構成員も含めれば最大で5500人規模の勢力を誇ったが、昨年末時点でそれが270人と激減してしまった。それでも井上組長が組を畳まないのは自らが生命を狙われやすくなる、組織のために抗争を仕掛けて長期懲役を務めている組員がいる……などといった理由が語られてきた。
「そうですね、それらの理由に加えて菱川容疑者が生きて逃亡しているからだとの指摘もありました。具体的な指示があったか否かは別にして菱川容疑者が神戸山口組のためを思って行動したことはほぼ間違いないわけで、井上組長はそれに敬意を表しているという見立てですね。ちなみに井上組長は菱川容疑者の逮捕について何も語っていないそうです」(元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏)
いずれにせよ、菱川容疑者には長期懲役が待ち受けている。それもまた井上組長が組織を解散しない理由になり得るのだろうか。
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