財務省が検討を開始した「アニメキャラの記念コイン」 実際に発行されたら高騰するのか? 老舗コイン商は「意義は大きい、けれども…」
財務省は、日本のアニメや漫画のキャラクターをあしらった記念コインを発行できるよう、法の改正も含めて検討を始めると発表した。現在、世界的に富裕層を中心にコインブームが起こっている。そんななかで、海外に人気のある日本のコンテンツの起用は、外貨獲得の起爆剤にもなると期待されている。【取材・文=山内貴範】
【写真】記念コインの代名詞・昭和61年発行の10万円金貨の姿
海外では発行された事例がある
意外なことに、日本のアニメや漫画のキャラクターを作った記念コインは、既に発行された例がある。といっても、発行元は日本ではなく海外の国で、なかでもクック諸島のコインが有名だ。この国は記念コインをいわゆる外貨獲得の資源の一つとして使っており、手塚治虫の『ジャングル大帝』や、ハローキティなどをあしらったコインを製造しては、コレクターや投資家向けに販売している。
エリザベス女王の肖像画が刻まれたコインの裏面に、国に縁もゆかりもないアニメの絵がデザインされているのは奇妙この上ない。あまりに露骨すぎるせいか、一部のコレクターにはこうしたものを嫌厭する人も少なくないようだが、コレクター向けの記念切手や記念コインを発行する例は決して珍しくないのである。
日本でも、造幣局がこれに近いものを販売したことはある。それは、造幣局が売り出している「貨幣セット」である。貨幣セットとは国内で流通する1円から500円までのコインをプラスチックケースに入れたもので、『ゲゲゲの鬼太郎』や『ドラゴンボール』などのイラストをパッケージに使ったものがある。
ただ、あくまでもパッケージにアニメを使い、プラスチックケースに通常のコインと合わせて、通貨として使えないメダルが入っている程度だ。そんななかで、今回の財務省の試みは、国内で通貨として使えるコインにキャラクターを刻印しようというものである。したがって、従来の海外のコインや貨幣セットとは一線を画す、特別な代物になりそうだ。
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