「小笠原慎之介」はなぜ中日ではなく巨人を選んだのか? 実は金銭面だけではなかった“日本球界復帰”で「古巣に戻らない選手」が少なくない理由
球界に大きなニュースが相次いでいます。巨人が元中日の小笠原慎之介投手と契約合意に達しました。24年シーズン終了後、ポスティングシステムを利用してナショナルズへ移籍していましたが、1年半で日本球界復帰となりました。しかし、多くの竜党にすれば、「なぜ巨人に……」という思いが強いはず。一体なぜ、巨人なのか。東海ラジオでプロ野球実況を35年務めた村上和宏さんが解説します。
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巨人入団の反応
6月17日、元中日ドラゴンズで、ナショナルズ2Aハリスバーグの小笠原慎之介投手(28)が、読売ジャイアンツと契約を結ぶことが正式に発表されました。
噂レベルでネットに記事が出るようになってから、SNSでのドラゴンズファンの反応を注視していたのですが、チームの成績が振るわないことに加え、よりによって多くのファンが「宿敵」と位置付けるジャイアンツに入団するということもあり、少々荒れ気味でした。
プロ野球選手は、個人事業主です。いつまで現役としてプレーできるのか先が不透明な中で、少しでも自分を高く評価してくれるチームと契約するのは当然のこと。その一方で、「義理と人情」という考え方がいまだに根強い日本においては、贔屓のチームからMLBに挑戦した選手が、日本球界への復帰にあたり、他のチームと契約することに抵抗を感じる方が多いようです。
MLBから声がかかる選手は、当然それだけの実力を備えており、日本ではチームの中心選手だったことは言うまでもありません。そうした選手は当然、人気も高いわけで、本人の「アメリカで自分の実力を試したい」という意思を汲んで、
「いなくなるのは寂しいし、何より戦力ダウンになるけど、自分の夢の実現のために頑張ってきて……」
そんな思いで送り出すファンの方が多いと思います。だからこそ、日本復帰で別のチームに入ることに抵抗を感じるのでしょう。
MLB挑戦後、日本在籍時のチームに復帰したことが伝説となっているのは、何といっても広島カープの黒田博樹さん(51)でしょう。
観客も少なく、長らくBクラスの常連となって低迷していた当時のカープで、エースとしてチームを支えた黒田さんは2007年のシーズン終盤、涙ながらにメジャー挑戦を表明しました。
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