20代で7割、30代で6割が「見ていない」 衝撃の調査結果から考える「若者のテレビ離れ」本当の理由

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国民生活時間調査の結果

 NHK放送文化研究所が発表した国民生活時間調査の結果が大きな注目を集めている。調査対象となった平日に15分以上テレビをリアルタイムで見た人の割合は、20代で33%、30代で43%にとどまった。すなわち、20代の約7割、30代の約6割がテレビをほとんど見ていないことになる。何年も前から「若者のテレビ離れ」が叫ばれているが、その実態を改めて浮き彫りにした調査結果である。【ラリー遠田/お笑い評論家】

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 この調査は5年ごとに行われているのだが、5年前と比べると、若者だけではなくすべての世代で前回の調査よりも数字は下がっている。テレビ離れは全世代で着実に進んでいる。

 ただし、この結果から「20代の7割はテレビ番組を全く見ていない」と決めつけるのは早計である。なぜなら、ここで調査の対象となっているのはリアルタイムでの視聴に限られているからだ。録画した番組を見る、TVerなどの見逃し配信を利用する、YouTubeやNetflixなどでテレビ局のコンテンツを視聴する、といった形の視聴時間は含まれていない。

 つまり、この調査が示しているのは、若者がテレビ番組の視聴から離れたということではなく、テレビ局が編成した番組を放送時間に合わせてリアルタイムで見る習慣が失われているということなのだ。もちろん、それは若者だけではなく中高年にも当てはまる。テレビ放送という仕組みそのものが、幅広い世代の人々から見放されつつあるのである。

 テレビが「娯楽の王様」と呼ばれていた時代には、視聴者は自分の見たい番組を選んでいるようで、実際にはテレビ局が用意した選択肢の中から見るものを選んでいた。録画機器が普及してからも、リアルタイム視聴の習慣は根強く残っていた。

 テレビ局の番組編成表は、そのまま人々の生活時間を組織する力を持っていた。番組の放送時間に合わせて風呂に入り、用事を済ませ、翌朝には同じ番組を見た者同士で感想を語り合う。テレビとは単なる映像装置ではなく、社会全体の時間を同期させる装置だった。

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