今大会は「米津玄師」を起用…NHKの“W杯テーマソング”に注目が集まる理由
各局のテーマ曲をみると…
史上最高得点でチュニジアを撃破、日本代表の勢いが止まらない。サッカー「FIFAワールドカップ2026」で日本代表のグループリーグ3試合のうち、地上波では初戦のオランダ戦と3試合目のスウェーデン戦をNHK、2試合目のチュニジア戦を日本テレビが中継し、日本が決勝トーナメントに進んだ場合は、フジテレビが生中継することになっている。
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「2002年の日韓大会から18年のロシア大会までは、テレビ東京以外の民放キー局とNHKが放映権を取得。そのため、各局は中継時や関連番組の放送時に流すテーマソングを人気アーティストに依頼していました。しかし、22年のカタール大会は放映権が急騰。日本ではインターネットテレビ局・ABEMAが参入し、地上波で放映権を獲得したのはNHK、テレビ朝日、フジのみでした。そして、動画配信サービス・DAZNが参入した今大会もNHK、日テレ、フジにとどまっています」(テレビ局関係者)
6月15日早朝に放送された日本代表の初戦(オランダ)の平均世帯視聴率は27.1%(NHK)、21日午後の第2戦(チュニジア)は同30.2%(日本テレビ、午後12時半から3時)と、高視聴率をたたき出している。
そこで気になるのは、各局が採用している今大会のテーマソング。NHKはシンガー・ソングライター・米津玄師(35)の「烏」、日テレはロックバンド・B'zの「完全無欠」、フジは人気バンド・SUPER BEAVERの「クライマックス」を起用した。
「米津さんの楽曲は、長年愛してきたサッカーを題材にし、タイトルの『烏』は、日本代表のエンブレムをモチーフにしながら、米津自身にとって身近にいる“気安い存在”としてカラスのイメージを重ねているそう。B'zは、ピッチを駆け抜ける選手たちの鼓動を思わせるような高揚感にあふれる楽曲。そしてフジは、先の冬季五輪に続いてSUPER BEAVERを起用しました。曲は人生の大一番へ向かう人々を鼓舞するロックナンバーで、選手の姿が重なります」(レコード会社関係者)
史上最強といわれる日本代表の活躍ぶりが連日のように報道されるものの、正直なところ、各局のテーマ曲が話題になっている印象は薄い。
「15日のオランダ戦は、前大会ではABEMAで奔放な解説を連発した、元サッカー日本代表の本田圭佑氏(40)が自己流のスタイルを貫いた解説でネット上の話題を独占した感があります」(スポーツ紙記者)
NHKの影響力
さかのぼること24年前――02年の日韓共催W杯で、NHKはグループリーグ初戦の引き分けに終わったベルギー戦で58.8%、惜しくも敗退した決勝トーナメント1回戦のトルコ戦では48.5%という高視聴率を記録している。同大会ではテーマソングとして、ポルノグラフィティの「Mugen」を起用。25万枚超えのヒットを記録し、同バンドの代表曲となった。
また同大会で日テレは、大人気だったヒップホップユニット・Dragon Ashの「FANTASISTA」を起用し、こちらも約42万枚の売り上げ。テレ朝が起用したB'zの「熱き鼓動の果て」は50万枚を突破した。
06年のドイツ大会以降を見て見ると、同大会でNHKが採用したのはORANGE RANGE「チャンピオーネ」で、22万枚。10年の南アフリカ大会はNHKの音楽ユニット「Superfly」の配信限定シングル「タマシイレボリューション」。こちらは、同ユニットの代表曲となった。14年のブラジル大会では椎名林檎の「NIPPON」、18年のロシア大会では、ロックバンド・Suchmosの配信シングル「VOLT-AGE」をNHKは起用。同バンドは同年大みそかの紅白歌合戦に初出場を果たした。
「06年大会、日本代表はグループリーグで敗退しましたが、3試合中2試合をNHKが放送しています。初のベスト8が期待されたロシア大会は、グループリーグ初戦とベルギーに惜敗した決勝トーナメント1回戦は、NHKが放送しています。やはり公共放送の強みでしょうか、NHKは影響力があったようです」(同前)
そして、22年大会からは地上波以外のメディアが放映権を獲得する状況になった。しかも同大会のABEMA、そして今大会のDAZNは、グループリーグから決勝まで、全試合を中継している。
「サッカーを視聴するのは、どうしても若い世代が中心になります。そうすると前大会同様、期間中を通して地上波よりABEMAかDAZNで試合を見る人が多くなるでしょう。そうすると今大会でDAZNがテーマ曲として起用した、RANGE RANGEの『1000%』の方がサッカーファンに浸透しているのではないでしょうか」(同前)
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