「配膳ロボ」「タッチパネル」の普及で飲食店からアルバイトが消える? バイト店員だからこそ得られた“人生経験”はもう必要ではないのか

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 AIの急激な発展や、チェーン飲食店の注文・会計の際のタッチパネルの導入、配膳ロボの普及により、企業や店舗では“人員削減”の動きが加速している。こうした事態に、先日、さるXユーザーの米国人男性が異議を唱えた。現在はこの投稿は消えているが、投稿の趣旨としては以下の通りである。

〈某ファストフード店がタッチパネル導入で、従業員の数を減らしたが、経験を積みたい若者や、子育てに専念しているものの、いずれ労働市場に戻りたい主婦にとって重要な場所がなくなった〉

 これは重要な指摘である。バイト経験というものは本当にその後の人生を考えるにあたって貴重な経験なのである。どんなバイトであろうが、安い時給で働いた経験はその後の人生において、糧になるものだ。【中川淳一郎・ネットニュース編集者】

人生を豊かにするアルバイト経験

 アルバイト経験では様々な知見を得ることができるが、中でも重要なのは「今の私の価値はいくらか?」といったことを知ることができる点だろう。もちろん、社会人になって活躍をすれば「時給1万3000円相当」みたいになることはあるだろう。だが、現在40代以上の世代であれば、学生時代に「アルバイト時給850円」などという経験している。「そうか、自分が1時間働いても企業や社会は850円の価値しか見出してくれないのか」と思いつつも、こうして大人社会の洗礼を受けたことが、その後の人生を豊かにしてくれたのである。

 よっぽど才能がある人を除き、学生時代に高額の時給を稼ぐことは難しい。だからこそ、低賃金の派遣やら契約社員の給料を受け入れるのだが、ここで基準となるのが「バイト時代の時給」である。

 過去に時給850円を経験した人であれば、最近の都市部の最低賃金と言われる「時給1200円前後」などは「ありがたい」と思うもの。

 私自身、現在、ネットニュース編集者の仕事がメインだが、近所のカフェ&バーでバイトをしている。時給は1100円である。私はこの時給を案外「良し」としている。もちろん、自分はこのバイトが本業ではない、というのはあるが、とにかくこの飲食店バイトをすることにより、以下の知見を得られるのだ。

(1)暇な高齢者の日常
(2)観光客が求めること
(3)寂しいと感じる人が求めるもの
(4)街にまつわる諸事情の把握
(5)街の人間関係に関する情報

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