「終演後に行くと通せんぼされた」…コンサート会場「トイレ問題」がネットで物議 さりげなく“配慮”してくれるアーティストは

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古くからあるトイレ問題

 コンサート・イベント会場のトイレ問題は、今に始まったものではない。来場者の間では深刻な問題であり続けてきた。

 実例をあげると――。

・開場時間から開演時間までの時間が短く、トイレに並ぶと着席できず、イベントのオープニングを観られない。
・圧倒的に女性ファンが多いコンサートでは、女性用のトイレは長蛇の列で、男性用トイレはガラガラという現象が起きている(男女逆のケースもある)。
・終演前にトイレが閉鎖される会場があり、終演と同時に大量の“トイレ難民”が会場から外へと一気に放出される。
・野外会場の場合、行列に我慢できずに立ちションする者もいる。

 以上のような状況が各地・各会場で生じている。

 筆者自身もコンサート会場のトイレでは苦労してきた。苦い経験もある。LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で2時間半のコンサート鑑賞中尿意を我慢し、終演と同時にトイレにダッシュ。しかし、ホール内のトイレはすでにクローズされていた。入口に立つスタッフに通せんぼをされ、膀胱がパンパンでパニックになった。これが前述の「締め出し」である。

 終演直後は混雑でなかなか屋外へ出られない。やっと外に出ても、トイレを探さなくてはならない。トイレ難民になり、夜の街をさまよい、少し漏らしてしまった。

膀胱事情を考慮? してくれるケースも

 筆者は60代だが、ふり返ると、40代くらいまでは今ほどトイレについて深刻ではなかった。だから、コンサートは長ければ長いほどうれしかった。しかし、今の年齢では「3時間くらい歌ってくれないかなあー」などと、のんきなことを言っていられない。

 50代を過ぎてからは終演時間の早い演目を優先して観に行っている。残念なことだけど、加齢による頻尿化で、終盤は尿意との戦いになるからだ。60歳を過ぎたら、コンサート・イベントも卒業しなくてはいけないのだろうか。

 その一方で、中高年の膀胱にやさしいコンサートもある。アーティストとともにファンも年齢を重ね、トイレが近くなることを想定してくれているのだ。

 6月にぴあアリーナMMで観た宮本浩次さんが60歳を迎えたバースデイ・コンサートでは、開演1時間を過ぎたころに微妙な幕間があった。アーティストもバンドも舞台袖に消え、短い休憩時間になったのだ。

 今だ! すぐにトイレへ急いだ。

 廊下に出ると、同じ目的の同世代がたくさんいて、大急ぎでトイレに向かっていく。用をすませると、すみやかに自分の席に戻っていく。

 山下達郎さんのコンサートは、いつのころからか、本編終了後とアンコールの間のインターバルが長めになった。客席のドアから出ると、やはり同世代が大挙してトイレに向かっていく。

 廊下やエントランスには状況を心得たスタッフが待機している。男女の客それぞれをトイレにアテンドしてくれる。用をすませて自分の席に戻ると、アンコールの歌と演奏はまだ再開していなかった。山下さんのMCが続いていた。ステージから客席をうかがい、トイレ組が着席するまで、アンコール曲をスタートしないでいてくれているのだろうと察する。

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