楽天・三木前監督「休養」の衝撃…実況アナだからこそ気づいた「優勝するプロ野球チームの監督はどこが違うのか」
交流戦の最中、東北楽天の三木肇監督の休養が発表され、前千葉ロッテ監督の吉井理人氏が監督に就任しました。巨人の阿部慎之助前監督に続き、早くも2人の監督がペナントレース中に去ることに……。チーム成績はもちろんですが、フロントの思惑やチーム内にはどのような軋轢が生まれるのか。東海ラジオで長くプロ野球実況に携わった村上和宏さんが解説します。
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オーナー直々の激励も…
6月10日午前1時という異例の時間に、楽天三木肇監督(49)の休養が発表されました。そして、今日から吉井理人新監督(61)のもと、ペナントレースを戦うことになります。
三木前監督の休養理由について、11日午前に取材に応じた楽天・森井誠之球団社長(51)は、チームの借金が15まで膨らんだ中、「残り85試合をあきらめないで1試合でも多くのファンの方に前向きな新しい戦いを見せていきたい」と説明しました。
今年もパ・リーグ球団の強さが際立った交流戦で、球団史上初の開幕6連敗、連勝のあと5連敗で借金が9。リーグ最下位ながら、交流戦でも大失速。5位ロッテとのゲーム差は開くばかりで、広島と泥沼の最下位争い……。
球団フロントが三木監督の休養に踏み切った原因は、枚挙にいとまがありません。
今回の一報を聞いて、瞬時に「あっ!」と思い出した光景があります。交流戦の中日―楽天の3戦目(5月28日)、私はDAZN実況担当でバンテリンドームナゴヤにいたのですが、練習前の楽天ベンチが急にあわただしくなりました。監督、コーチ、選手、スタッフ全員が集合すると、三木谷浩史オーナー(61)がベンチ前に現れ、チームを激励したのです。
12球団の中でも、球団経営に熱心なオーナーの一人とされる三木谷氏。オーナーが直々に遠征先まで出向いて激励するだけでも異例中の異例ですが、その激励に応えられなかったことも、フロントの決断に影響を与えた一因かもしれません。
近年はSNSの発達で、もの言うファンの声が球団に届きやすくなっていることも影響しているようで、シーズン中や終了後にかかわらず、監督交代が発表される前から「世論」が形成されるように感じます。
ファンあってのプロ野球ですから、ファンの間で「監督交代すべし」という声が大きくなればそれに呼応して実際に交代させることは、球団経営という面では決して間違いではありません。
世界のプロスポーツに目を向ければ、特にサッカー界ではJリーグも含め、シーズン中の監督解任は決して珍しいことではありません。しかし、私は長年プロ野球を、そしてJリーグは発足当初から見続けてきた経験から、違った思いがあります。
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