「巨人首位」でも打撃奮起は必須だ…台頭「浦田」と二軍再調整「吉川」の違いとは 何度でも言いたい「丸は3番固定」【柴田勲のコラム】

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砂川リチャードはゾーンを絞れ

 トレイ・キャベッジは迫力があるのだが、相変わらず甘い球を見逃してはボール球を振っていた。それでもボビー・ダルベックと2人(12本と11本)で23本塁打だ。よしとしなければいけないだろう。

 もっともキャベッジだけではない。西武3連戦で巨人の打者たちは、西武の投手たちのボール球を振って彼らを助けていた。

 砂川リチャードが昇格即、本塁打で応えた。阿部慎之助前監督は昨季、本塁打か三振かという魅力もあって起用した。

 だが凡打の内容が悪すぎる。もっとゾーンを絞る必要がある。一発があるから投手たちはまともに攻めてこない。ベルト周辺の球に狙いをつけて振っていく。必ず来る。逃さないことだ。

 フリアン・ティマもいい素材の持ち主だと思う。しかし、前さばきができていない。二軍の投手の球には対応できても、一軍の投手の速い球にはお手上げだ。

丸は一番信頼できる打者

 打撃陣に関してあれこれ記してきたが、最も強調したいのが丸佳浩の3番固定だ。ずっと言い続けてきた。

 丸は現在の巨人の中で一番信頼できる打者だ。打った、打たないじゃない。使い続けてこその打者だ。自軍だけのことを考えるのではなく、相手にとってイヤな打者はだれなのかを考える必要がある。代打ではそうそう結果を出せない。4打席立ってこその丸だ。

 戸郷翔征が10日の楽天戦で2年ぶりとなる完封勝利を挙げた。

 完全復活かとなるとそうは思えない。制球力がまだまだだ。楽天の打者たちは甘い球をことごとくファウルしていた。外角低めでストライクを取れる球があればより理想に近くなる。

 それでも戸郷が勝てるようになったことは大きいし、いまの巨人投手陣は層が厚くなってきた。

 今年の交流戦も17日の阪神対楽天戦で終わり、19日からはリーグ戦再開だ。巨人は東京ドームに中日を迎えての3連戦だ。三つ巴を制する戦いを期待している。

(記録などは15日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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