「僕のW杯は終わってしまった……」トルシエジャパンの主将「森岡隆三氏」が明かす“代表メンバー発表”直前に味わった絶望
地元・横浜での初勝利をスタンドから見守る
「勝ち点1を手にしたことで強豪国と対等にやれる手応えを掴んだ」という森岡氏は、続くロシア戦に向けて調整を続けていたが、試合前の練習で足の痺れや違和感を覚え、脂汗が止まらない状態に。生まれ育った横浜で行われるロシア戦は、森岡氏はベンチにすら入れず、スタンドの上から戦況を見つめることとなった。
「ロシア戦はみんなのパフォーマンスが本当に素晴らしくて、『絶対に勝てる』とどこか安心しながら見ていられました。特に僕と代って入ったツネ(宮本恒靖)は絶好調でした。素晴らしい集中力を発揮してDFをまとめていて、自分が見ていても理想のプレーぶりで、一気に置いてかれたような気がしましたね」
その森岡氏の言葉通り、51分に稲本選手が奪った得点を守り切った日本代表は、史上初のW杯初勝利をマーク。
「ホスト国が予選で敗れたケースは一度もなかった(当時)ので、国民の皆さんの期待に応え、勝利を掴んでグループステージ突破に近づけたこと。そして個人的には決勝トーナメントに進めば、『また自分が試合に出られるのでは?』という期待感もあって。とにかく嬉しかったです。試合後のロッカールームでは、挨拶に来られた小泉純一郎首相(当時)と森喜朗さんに、ゴンさん(中山雅史)が『(2001年夏場所の貴乃花関優勝のように)感動しましたか?』と問いかけたりして、これまでにないくらいのお祭り騒ぎでした。」
第2回【日韓W杯で史上初のベスト16進出も…トルシエジャパンの主将「森岡隆三氏」が背負ったトラウマ 「W杯後は負傷続きで給料より税金の支払いの方が多い月も」】では、トルシエジャパン時代のサッカー日本代表の主将を務めた森岡隆三氏に、日韓W杯でのチュニジア戦、そして決勝トーナメント第1戦のトルコとの壮絶な戦いへの思いや、さらにその後のサッカー人生について、より深く話を伺っています。




