なぜ雅子さまは「記者会見」をなさらなくなったのか? 宮内庁に苦言を述べた24年前“最後の会見”の衝撃的内容 【オランダ・ベルギーご訪問でも“会見への出席はなし”】
適応することに努力が要った
「雅子さまは、一言一言、噛みしめるように慎重に発言されていました。普段よりも緊張しているご様子でした」
と先の東宮関係者はいう。雅子妃はこう話された。
「最近の2年間は私の妊娠そして出産、子育てということで最近の2年は過ぎておりますけれども、それ以前の6年間、正直を申しまして私にとりまして、結婚以前の生活では私の育ってきた過程、そしてまた結婚前の生活の上でも、外国に参りますことが、頻繁にございまして、そういったことが私の生活の一部となっておりましたことから、6年間の間、外国訪問をすることがなかなか難しいという状況は、正直申しまして私自身その状況に適応することになかなか大きな努力が要ったということがございます」
「お世継ぎを産む責務」
雅子妃が、宮中での生活の苦労を公式の場で口にするのは、おそらく初めてのことであろう。
雅子妃が本音を漏らしたのはそれだけで、その後は両殿下とも、再び当たり障りのないお答えに終始したのだが、会見の最後に記者が重ねて質問すると、雅子妃はさらにこう答えた。
「やはり国民の皆さんの期待というものが、いろいろな形での期待があって、その中には子供という期待もございましたし、他方、仕事の面で外国訪問なども国際親善ということでの期待というものもございまして、そういう中で、今自分は何に重点を置いてというか、何が一番大事なんだろうかということは、随分考えることが必要だったように思います」
つまり外務官僚としてのキャリアを皇室外交で活かすことと、お世継ぎを産むことの責務との狭間で葛藤があったと告白したのである。
はっきりとした意思表示
雅子妃はあからさまに苦情を言ったわけではない。今回の訪問が実現したことへの感謝の言葉を述べ、随所に両陛下や宮内庁関係者への気遣いも示されたが、
「これだけ率直に気持ちを表すことは異例のことでしょう」
と、東宮関係者は雅子妃の胸中を察してこう話す。
「会見での質問事項は、あらかじめ記者会から提出されていたものです。それだけに、事前に考え抜いた末に、この際、はっきり意思表示しておこうという強いお気持ちが雅子さまにあったのでしょう」
戸惑う宮内庁長官
愛子さまをご出産になって1年、雅子妃もお世継ぎ問題の重圧からひとまず解放されて、自身の気持ちを表明する余裕も生まれたのだろう。だが、雅子妃の思わぬ答えに困惑したのが宮内庁である。
12月12日に行われた宮内庁の湯浅利夫長官の定例記者会見に、その戸惑いぶりが表れていた。長官はまず、
「外国訪問をあれだけなさりたかったのかと、正直言って驚いております」
と感想を述べた上で、
「外国訪問を積極的に進めることは結果的に難しかった。いわゆるお世継ぎの問題が決して小さな問題ではなく心配してきた。国内のご旅行も軽くしてご静養をおとりいただくべきだという助言もあった。事務当局の立場としてみれば、そういう事情があったという点をご理解いただきたい」
と釈明したのである。
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