「教え子の女子中学生にわいせつ行為を働き、撮影も」 不祥事だらけの「全日本空手道連盟」 傘下の団体で不正受給問題も

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女子中学生にわいせつ行為

 京空連は昨年7月、内部調査の結果として、新たに国や京都市の補助金約130万円を不正受給していた事実を公表したが、

「その後、体制を刷新して、阪梨氏も退任することになりました。ところが今年になって、彼に用意された新ポストを聞いて驚きました。全空連の協力団体で、最大の会員数を擁する全日本空手道松涛館(全空松)の会長に近く就任予定だというのです。不正受給を巡る一連の対応で批判を浴びたものの、堯さんの推薦があったそうで、“栄転”になってしまったんです」(前出の京空連関係者)

 全空松(京都市)は14年に設立され、初代会長を堯氏が、2代目会長は阪梨氏の前の京空連会長だった津山捷泰氏が務める。全空松関係者によると、

「津山氏が音頭を取り、堯さんが供託金として1000万円を出して誕生したのが全空松です。今年3月の会議で、津山氏は自ら辞任を申し出て、後任に阪梨氏を指名した。実は津山氏辞任の裏には、連盟を揺るがせたスキャンダルの存在がありました」

 昨年7月、滋賀県草津市内にある全空松系列の空手道場で、女子中学生に対する暴行事件が発覚。逮捕されたのは指導に当たっていた全空連の支部団体・滋賀県空手道連盟の常任理事(51)=当時=だった。

「常任理事は津山氏の息子です。その後の捜査で、暴行だけでなく、指導と称して女子中学生の体を触り、それを撮影するなどのわいせつ行為を複数回にわたって働いていたことも明らかになりました。今年1月、彼は懲役3年の実刑判決を受け、関係者の間に激震が走りました」(同)

 被害者の代理人弁護士が明かす。

「刑事裁判が始まった後、被告側から示談の話がありました。保釈保証金の返還分も含めて計600万円の示談金を支払うとの内容でした。お金は父親の方で工面するとのことでしたが、被告には厳罰を求めていたので受け取りは拒否しました」

 示談金の話は裁判でも出たため、連盟関係者も知るところとなったが、

「津山氏に代わって“示談金は堯さんが用立てる”と言われていました」(前出の京空連関係者)

直撃に「知らんよ」

 堯氏が金の力で被害者側の口を封じようとしたのでは、との見立てもあるが、津山氏に真相を確かめると、

「そんなことはない」

 堯氏にも電話で話を聞いた。まず、善弘氏が週末の大会に出ない理由を尋ねると、

「土日は私が担当。私のほうが顔が利くからね」

 阪梨氏を推挙したとされる件については、

「知らんよ。理事会で決めることだから。ただ彼は立派な人だよ」

 示談金に話が及ぶと、

「知らないよ」

 どうやら、説明責任を果たすつもりはなさそうである。

 全空連にも質問状を送ったが、期日までに回答を得られなかった。

 前出の全空連関係者は、

「公益財団法人でありながら、一族で60年近くも牛耳るなど、冷静に考えればおかしなことです。全空連には昨年までの5年間で、文科省外局のスポーツ庁から計3億円を超える補助金が交付され、“私物化”など許されない。最近の騒動は、まるで長年の膿がここへきて一気に噴き出したかのようです」

 自浄作用が働かない組織に成り下がった全空連。笹川一族は退いて、出直したほうがいいのでは。

週刊新潮 2026年6月11日号掲載

特集「補助金不正、ワイセツ事件…自民重鎮が牛耳る『全日本空手道連盟』の深い闇」より

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