ここ1年で急増した「男の日傘」、きっかけは大阪万博? 「もはや“シェルター”です」傘ソムリエが説く推奨カラー
激増するゲリラ豪雨にも! 日傘選びの3つの基準
日本の日傘市場は年々拡大を続けており、それに伴い業界全体で商品ラインナップも劇的に進化している。近年では、雨傘よりも、日差しもしのげる晴雨兼用傘の生産を増やすメーカーの動きが拡大しているという。
では、過酷な夏を乗り切るために、私たちはどのような1本を選べばいいのか。傘ソムリエの土屋さんは「失敗しない日傘選び」のポイントが大きく3つあるという。
「まずは、UVカット・遮光・遮熱性能を確認します。チェック方法はシンプルで、一つは、生地の裏面にコーティングが施されていること。もう一つは、製品に付いている『機能下げ札』で数値を確かめること。基本的には、UVカット率と遮光率が100%で、さらに、暑さも回避できる遮熱率が35%以上のものを選ぶのがオススメです。最近は技術の進化により、遮熱率が最高値67%に達するような、圧倒的に涼しい超高機能素材も登場しています」(土屋さん、以下同)
2つめはサイズ選びだ。
「目安は、広げたときに自分と普段持っている荷物がしっかり入るのが理想です。日傘の標準サイズは親骨(傘の軸から放射状に広がる骨組み)50センチが一般的ですが、広範囲をカバーしたい人や荷物が大きい人は55センチ以上を選ぶと安心感があります」
3つめは、突然の突風や強風から身を守る耐風性に着目。
「耐風性を示す、業界で統一の具体的な指標はありませんが、製品の特徴として風への強さを謳っているかをチェックしましょう」
実は雨傘よりタフ? 晴雨兼用傘の誤解
ところで、晴雨兼用傘というと、日傘がベースなのだから雨に弱いのでは、という先入観を持つ人も少なくないだろう。だが、土屋さんによればそれは全くの誤解だという。
「実は、裏面にコーティングが施されている晴雨兼用傘は、一般的な雨傘よりもはるかに高い耐水性を持っています。通常の雨傘の耐水性能が250~350ミリ程度であるのに対し、晴雨兼用傘は、1,000ミリや数千ミリ、なかには1万ミリ以上の雨に耐えられるものもあります。つまり生地の性能だけで言えば、ゲリラ豪雨や大雨にも、十分に耐えうる力を持っているのです」
これからの傘選びは、強力な雨、風、日差しをブロックし、全天候で使える晴雨兼用傘一択といってもいえるかもしれない。また、日傘といえば黒、というイメージが強いが、灼熱化する日本の夏に、土屋さんが推奨するのは意外にも白やグレーなどの明るい色だ。
「色の特性として、外側の表面が明るい色であるほど太陽光を反射するため、傘の表面に熱がこもりにくく、体感として涼しく感じられます。とはいえ『明るい傘を差すのは気恥ずかしい』という男性の声も多いため、最近のトレンドとしては、男女兼用で使いやすい“くすんだ”白やグレー、ベージュといったニュアンスカラーが登場しています。そのため、大人の男性が日傘を持つハードルはさらに下がっていると思います」
[2/3ページ]

