「東野圭吾」作品を愛読する女子ハーフパイプ銅メダル「小野光希」インタビュー 高校時代は“学年1位”で“早大に進学”した文武両道な一面も

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陸上部から文芸部に転向した意外な理由

 スノーボードで若き才能を開花させ、世界に羽ばたいた小野選手だが、シーズンオフには日本で充実した学生生活を過ごした。

 小学生の頃には、走力の速さを買われて徒競走のリレーの選手に選抜され、運動会で颯爽とした走りを見せたことも。またある時は、世界の偉人について描かれた漫画を読み耽り、教養を深めたという。

 中学校では「何かしらの部活をやらないといけなかった」事情もあって、一度は陸上部に籍を置いたものの、同時期にスノーボードの活動が本格化したこともあり、ほぼ活動には参加できなかったそう。中学の時には、多忙な日々を過ごす小野選手の姿を見た先生が、同氏が顧問を務める文芸部に招き入れることに。

 転部の理由は「入部すれば図書カードがもらえる」という安直なもので、ここでも残念ながら、部活への参加は叶わなかったが、自身の境遇に理解を示してくれた先生の優しさに触れたことが、「スノーボードの大会を主催していて、馴染み深い存在」と話す東野圭吾らの作品に傾倒するきっかけになったそう。

外国では学校で習う英語を使わない

 また、この頃から海外を転戦するようになった小野選手は、次第に英語に関心を持つように。

「学校で習う英語は、あくまでも“ テストに向けたもの”で、現地ではほとんど使われていないことに当初は驚かされた」というが、それでもアメリカのテレビドラマ「ゴシップガール」(2007~2012年)をはじめとする海外作品を見ながら英語に触れ、「文法や単語をひたすら暗記するような感覚」で語彙力を高めていった。

 スノーボードで活躍を続けながらも、中学校で学内上位の成績を収めた小野選手は、卒業後は「ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)に通いやすく、iPadで授業を受けられるプログラムが整っていて、可愛らしい制服が魅力だった」という成立学園高校の一般コースを受験し、見事に合格。入学当初はコロナ禍の影響により、友人との接点は限られていたが、それでも高校選手権に3度出場のサッカー部をはじめ、多くのアスリートが集う環境で過ごす日々の中で、小野選手はさまざまな刺激を受けたそう。

 学業面においても、冬場には遠征で学校に通う機会は限られていたものの、その成績は常に1位をキープ。遠征中も就寝前に課題に取り組んだり、得点源の暗記科目とは対照的に「赤点をギリギリで回避するくらい苦手だった」という物理や数学は、理系に進む友人に教えてもらったりして、その時々の弱点克服を目指した。

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