税金のムダ批判も…どうなる清瀬市の「夢空間」 鉄道ファンの世代交代で保存車両はSLから寝台車に?

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清瀬市と「夢空間」の縁はどこにあるのか

 そもそも前任市長が清瀬とは無関係のように思われる夢空間を引き取ったのは、なぜなのか?

「清瀬市は外部の有識者や市民などで構成する夢空間保存活用検討委員会を立ち上げ、2024年から6回にわたって議論を交わしてきました。そこで夢空間と清瀬市の関係についても議論が交わされています」と話すのは清瀬市のシティプロモーション課の担当者だ。

 同検討委員会の議事録を見ると、清瀬市と夢空間との関係性を疑問視するような指摘も出ている。しかし、「団体臨時列車として JR 武蔵野線を走行した経歴があるので、清瀬市内を走ったこともあると推測でき、全く縁がないということではない」と説明されている。

 これまでにも筆者は鉄道関連の取材で、鉄道事業者や自治体などにも数多く取材をしてきた。その経験に照らすと、検討委員会の議事録を繰り返し読んでも夢空間と清瀬市の関係性は希薄といって差し支えないレベルに感じた。

 昨今、物価高で市民生活は窮乏している。そうした中で、市との関係が希薄な夢空間に莫大な市税を投じるなら、もっと市民生活の向上に寄与する事業に使ってほしいという声が出てしまうことも理解できる。

 市の事業として寝台列車を誘致した清瀬市のような自治体がある一方、民間事業者による地域活性化の一環で寝台列車を有効活用する動きもある。

大宮では「カシオペア」を再開発の目玉に

 埼玉県さいたま市は大宮駅西口駅前の再開発で公募プロポーザルを実施。その結果、JR東日本・大和ハウス工業・大和ハウスリアルティマネジメントの3社が事業者に選定された。

 同事業体はJR東日本が参画していることや鉄道の街・大宮という地域性を踏まえ、開発エリアに豪華寝台列車「カシオペア」で使用されたE26を展示すると発表した。

「もともと大宮駅西口の開発は、2017年頃から大和ハウスグループがグランドセントラルステーションとして検討を始めたことがきっかけです。2022年頃にJR東日本へと声がかかり、協議を進めていくうちにJR東日本がコンソーシアムとして参加することになりました。カシオペアの車両を移設することは大和ハウスグループからも賛同を得て決定しています。大宮駅は寝台特急カシオペア号が停車する主要駅のひとつだったという縁や隣接する大宮総合車両センターでカシオペア号の検査を実施していたことなど、大宮に縁がある車両という理由から決定しました」と説明するのは共同事業体の広報担当者だ。

 展示に関しては、「現段階で詳細までは決まっていませんが、オープンスペースとなりますので誰でも車両の外から客室を見学できます。また、車両の周囲に見学デッキの整備を予定しています。ただ、車両内部に入って見学できるようになるのかは各所と検討中です」(同)という。

 夢空間は市税が投じられていることもあり、市のイベント時や日常時にレストラン営業といった形で活用される。一方、カシオペアは今のところ保存展示にとどまる予定だ。

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