「日本人を儲けさせても意味がないでしょ」…税金もみかじめ料も払わない“不良外国人”が日本の裏社会で存在感を増す理由 「同胞のコミュニティだけでカネを回している」

国内 社会

  • ブックマーク

難民制度を巧みに悪用

 中国出身の在留外国人が同胞の訪日観光客相手に“白タク”を営業している問題は違法性が明白なこともあり、ワイドショーの定番ネタになっている。

 日本に住む中国人は旅行代理店、ツアコン、ホテルを経営し、同胞の観光客がもたらす収益を自分たちのコミュニティで完結させている。日本人がこの領域に参入することは不可能だと言っていい。

 令和の時代ともなれば、在留外国人が日本人から会社を買い取り、母国から呼び寄せた同胞を社員として雇うことも珍しくなくなった。中には難民制度を巧みに悪用して同胞を来日させるだけでなく、法律や条令を無視して荒稼ぎすると会社を同胞に転売する外国人経営者も当たり前になった。

 ある外国人社長は「経営している時でも月に100万円ぐらいの報酬を得ていた。でも働くのが面倒くさくなったから会社を売った。日本人ではなく、同じ国の仲間に売った。儲かる会社だから日本人に売ったら意味ないでしょ」と私に打ち明けた。

 彼が「日本人を儲けさせても意味がない」と本音を口にしたことで、自分たちのコミュニティに資金を流入させることを最優先に考えていることがよく分かる。日本人からカネを獲れるだけ獲り、それを自分たちに還流させることが重要なのだ。

「かわいそうな外国人」こそステレオタイプ

 ある不良外国人は代表取締役という社会的地位を悪用。肩書き好きな日本人からの信用を得て、仮想通貨詐欺で荒稼ぎを繰り返している。実際、各国の外国人コミュニティから特殊詐欺に手を染める不良外国人が現れている。表向きは正業を営みながら、裏では犯罪組織を作りあげ、日本人のカネを狙う。

 まだまだ日本人の中には、在留外国人について「生活に困って日本へ出稼ぎに訪れているかわいそうな外国人」というイメージが残っているように思う。

 だが、彼らのなかには合法、非合法を問わず、高い能力やビジネスセンスを有し、日本で成功を収める者も少なくない。日本人から手に入れた収益を自分たちのコミュニティ内部に蓄積し、経済力と組織力を高める者もいる。高級車やクルーザーを所有し、日本人から会社を買ったり、日本人に資金を融資したりする在留外国人も目立って増えてきた。

 確かにミクロなレベルなら、生活に困っている外国人もいるだろう。だが、少なくない数の在留外国人は同胞のコミュニティに所属することで相互扶助を得られる仕組みを確立した。一見すると困窮しているように見える外国人でも、昔よりは確実に生活レベルが上がっているのだ。

シノギの争奪戦

 暴力団は衰退する一方で、“輩外国人”の組織力と経済力は膨張を続けている。となれば、暴力団のシノギを彼らが手に入れようとするのは当然の動きだろう。

 第2回【警察を恐れず、反社のシノギにまで食い込む “不良外国人”の実態…やりたい放題の一方で、唯一、「ヤクザ」だけを恐れる意外すぎる理由】では、不良外国人によるシノギの実態、そして警察も暴力団も軽視する彼らが、不思議と「ヤクザ」だけは恐れるという知られざる実態をお伝えする──。

藤原良(ふじわら・りょう)
作家・ノンフィクションライター。週刊誌や月刊誌等で、マンガ原作やアウトロー記事を多数執筆。万物斉同の精神で取材や執筆にあたり、主にアウトロー分野のライターとして定評がある。著書に『山口組対山口組』、『M資金 欲望の地下資産』、『山口組東京進出第一号 「西」からひとりで来た男』、『闇バイトの歴史 「名前のない犯罪」の系譜』(以上、太田出版)など。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。