「被害女性に殴る蹴るの暴行を加え、カップ麺の汁を頭から…」 泥酔が常套手段「東大サークル」の卑劣な“やりたい放題”【事件から10年】

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 駅前などで新歓コンパの待ち合わせに集まる大学生の姿。5月中旬ごろまで続くこの情景を前に、昔を懐かしむ“元大学生”も多いことだろう。しかし、こうした飲み会イベントは非道な性犯罪の入り口にもなる――そんな事実もいまや“常識”となってしまった。

 この嫌な“常識”を確立させた事件として思い浮かぶのは、早稲田大学の「スーパーフリー事件」(2003年)と、東京大学の「誕生日研究会事件」(2016年)である。2つの事件に共通するのは、女性をモノ扱いして欲望のはけ口とする思考。改めて考えても、彼らが他人を見下し、モノ扱いできるような“根拠”はまったく見当たらない。むしろ再認識するのは、有名大学に通う“頭の良い”学生でも、人としての常識だけは学んでいなかったという事実である。

 今回は世間に議論を巻き起こし、姫野カオルコ氏の小説『彼女は頭が悪いから』の着想元にもなった「誕生日研究会事件」を、「週刊新潮」のバックナンバーで振り返ってみよう。

(以下「週刊新潮」2016年6月2日号掲載記事を再編集しました。文中の年齢・肩書き等は掲載当時の10年前のものです)

 ***

〈明日飲み会やりますよー〉

〈こんにちは! 東京大学誕生日研究会です! 男子は東大、早稲田、慶応、女子は様々な大学からなるインカレサークルです! 日々研究様々な誕生日の企画を男女仲良く企画しています。サプライズが好きな方、または単に友達の輪を広げて大学生活を楽しみたい方、誰でも歓迎です!〉

 2016年4月6日、Twitter(現在のX)上でそんなふうにつぶやいたのは「東京大学誕生日研究会」なるアカウントである。だが同会は5月9日、

〈明日飲み会やりますよー、是非参加連絡まだまだ受け付けてますよー〉

 と呼びかけたのを最後につぶやくのを止めてしまう。なぜか。会の主要メンバーである東大生や東大大学院生5人が強制わいせつ容疑で警視庁巣鴨署に逮捕されたからである。

 犯行が行われたのは、Twitterで呼びかけた〈飲み会〉が行われた5月10日から11日未明にかけて。犯行場所は会のメンバーが住むマンションの一室であった。

狙いを定め、泥酔させる

〈誕生日を楽しく過ごすためにはどうするべきか? そんな真理の探究を目指したインカレサークルです〉

 東大誕生日研究会はTwitter上で会の趣旨をそう説明していたが、実際には、

「逮捕された東大生らが女性と行為をしたり乱痴気騒ぎをすることを目的に2016年4月に設立したサークル、いわゆるヤリサーです」

 と、捜査関係者は言う。

「彼らの手口としては、まず、会のTwitterアカウントで様々な大学の女子大生をフォローする。で、新歓コンパなどの飲み会情報を書き込み、それにつられて連絡してきた女子大生を飲み会に誘いだすのです」

 その飲み会は東京・池袋の大衆居酒屋で行われることが多く、

「東大生らは、やれそうだという女子に狙いを定め、泥酔させる。場合によっては、やれそうにない女子を、終電だから、と帰らせることもあったといいますが、首尾よく女子を泥酔させることに成功すると、その子をメンバーの自宅マンションに連れ込んで行為をするのです」(同)

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