巨人2年ぶり6連勝は「強さゆえ」にあらず 「チーム一丸」に導いた好例、坂本のサヨナラ3ランに「持っている男だなあ…」と感服【柴田勲のコラム】

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竹丸が物足りない理由

 竹丸和幸が5勝したが物足りない。チェンジアップが多い。もっと真っすぐを増やしたらどうか。そりゃ、フォークなどを使うと投球は楽だ。まだ24歳なのに技巧派に走っている印象がある。物足りなさはそこだ。

 戸郷翔征は相変わらずだ。もともと手投げタイプだ。球が打者のベルト周辺に集まっている。外角低めに真っすぐでポンとストライクを取ってこそフォークが生きる。もっと下半身を使って外角低めの制球力を磨いた方がいい。

 大勢はまだ不安が残る。ボール球とストライクがはっきりしている。

 ライデル・マルティネスに関しても以前は勢いがない、自信なさげに見えると記したが、ここにきて躍動感が出てきた。自信が戻ったのか。

 DeNA戦の3連勝はマルティネスの3連投が効いた。3連投に関してはいろんな意見があるようだが、年俸は推定で12億円とも言われている。どんどん投げてもらえばいい。

ダルベックは意外と真っすぐに弱い

 これまた先週記したが、トレイ・キャベッジも変わっていない。三振、凡打の仕方が悪い。甘い球を簡単に見送って追い込まれる。最後は外角に逃げる変化球を追いかける。

 たまに一発があるけど、あれでは監督は使いにくい。どういう球を見逃し、どういう球を狙うのか。徹底すべきだ。

 もう1人の外国人選手、ボビー・ダルベックはそれなりにやっているが(39試合出場で8本塁打、22打点、打率2割4分6厘)、意外と真っすぐに弱い。振り遅れている。

 体、特に下半身の切れが悪い。外国人選手にしては物足りない。体に切れがもっと出てくれば打棒もいま以上に上向く。

連勝後の連敗に注意せよ

 浦田俊輔が9盗塁をマークしている。盗塁は7割以上の成功率が求められるが、浦田は9割だという。打撃が向上し、それに伴い出塁数が増えてきた。足の速さは折り紙付きだ。浦田を先頭に機動力を高めてほしい。

 先週を振り返っていろんなことを記した。6連勝にも思うところはある。連勝後はえてして連敗がある。気をつけてほしい。

 巨人はヤクルトと19日(いわき)、21日に神宮で2試合、22日からは東京ドームに阪神を迎えての3連戦だ。上位2チームとの対戦は交流戦前の正念場になろう。大いに注目している。

 最後になるが坂本の一発は本当に最高だった。改めて記しておきたい。

(成績などは18日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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