「皇室典範の改正=愛子天皇誕生」は真っ赤なウソ! 識者が指摘 「『愛子天皇』を待望する人の期待に沿う形になることはない」

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若者たちの賛意は9割近い

 今国会での成立を目指す「皇室典範改正」に向けた動きが大きな転機を迎えようとしている。4月15日に与野党協議が約1年ぶりに再開。今月15日に再び協議が行われ、大枠で与野党が足並みをそろえる見込みなのだ。ついに「愛子天皇」誕生か……。だが識者は、そこには大いなる誤解が潜んでいると指摘するのだ。

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 読売新聞69%(昨年12月発表)、毎日新聞61%(今年4月発表)――。この数値は、ここ半年の間で行われた世論調査においての、あくまで「女性天皇に賛成か」という問いへの「賛成」の割合だ。しかし、回答者が思い浮かべるのは、天皇皇后両陛下の長女である愛子さまが天皇になられる姿に他ならないのではないだろうか。なお。過去に同様の調査は報道各社で何度も行われてきたが、今や20代前後の若者たちの賛意は9割近い。「女性天皇」を支持する声は最高潮に達しているのだ。

 こうした中で、与野党協議が再開されたのだが、皇室典範改正の議題となっているのは以下の二つである。

(1)皇統に属する旧宮家の男系男子を「養子」として皇室に迎え入れる。
(2)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する。

「皇族数確保のための方策のみを検討」

 前者の「養子案」について態度を保留していた中道改革連合が、一転、受け入れる方針を示したことで、一気に「典範改正」が現実味を帯びてきたのではないかと注目を集めているわけだ。しかし、

「仮に現在の案の通りに皇室典範が改正されたとしても、『愛子天皇』を待望する人の期待に沿った形になることはありません」

 とは、元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司氏だ。

「2021年に有識者会議が出した報告書には〈今上陛下、秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下という皇位継承の流れをゆるがせにしてはならない。それ以降の皇位継承について具体的に議論するには、機が熟していない〉とあります。これを受けての与野党協議ですから、女性・女系天皇については議論の対象になっておらず、皇族数確保のための方策のみを検討しています」(同)

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