「スー・チーさんは本当に生きているの…?」AI疑惑も浮上する“5年ぶり写真”にミャンマー国民の動揺

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存命は濃厚だが…

 民主派独立系メディアのなかでは信頼度が高い「イラワジ」は、5月2日、「写真は本物である可能性が高い」との調査結果を発表した。同席している警察の幹部の名前も公表している。現地のアナリストはこういう。

「情報を集めると、スー・チー氏は生きている可能性が高い。ただなぜ、政権側はもっと堂々とスー・チー氏の姿を公表しないのか疑問が残ります。すでに寝たきりの状態になっていることも考えられます。また住居軟禁といっても、彼女のヤンゴンの家は競売にかけられているから自宅はありません」

 現在のスー・チー氏の軟禁場所については、少しずつ情報が出てきている。国軍はネピドーの高い塀に囲まれた軍幹部居住区に家を新築したとしており、スー・チー氏は「塗装のにおいがきつい」と漏らしているという話も。ただし例のごとくこの情報がどこから出たものなのかは不明で、疑う市民は多い。

 5月3日、弁護団は政権に面会を求めたが会うことはできず、いままで通り、手紙を渡すことしかできなかったと発表した。

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954(昭和29)年、長野県生れ。旅行作家。『12万円で世界を歩く』でデビュー。『ホテルバンコクにようこそ』『新・バンコク探検』『5万4千円でアジア大横断』『格安エアラインで世界一周』『愛蔵と泡盛酒場「山原船」物語』『世界最悪の鉄道旅行ユーラシア横断2万キロ』『沖縄の離島 路線バスの旅』『コロナ禍を旅する』など、アジアと旅に関する著書多数。『南の島の甲子園―八重山商工の夏』でミズノスポーツライター賞最優秀賞。近著に『僕はこんなふうに旅をしてきた』(朝日文庫)。

デイリー新潮編集部

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