「優季くんも子どもが邪魔になったのでしょうか…」 安達容疑者と、“育児放棄”していた母親の共通点 かかりつけ医が明かす

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“見捨てられ不安”

「“母親に捨てられた”という経験は、大きく分けて二つの点で容疑者に影響していると思います」

 とは、精神科医の片田珠美氏である。

「一つは、自分が再び見捨てられるのではないかという“見捨てられ不安”が非常に大きくなる点です。優しく祖母の面倒を見ていたというのも、見捨てられないための死に物狂いの努力だったのではないかと思います。もう一つは、女性に対して母親の代理を求める傾向が強くなる点です」

 なるほど、容疑者の1度目の結婚相手は16歳年上であった。

「容疑者について“おとなしくて真面目”との評判が目につきますが、彼はこれまで、怒りや攻撃衝動を自分の中に封じ込めてきたと考えられます。ところが、抑圧した感情はたまっていくため、どこかで噴出する。なかなか懐かない結希くんに対して、抑圧されていた感情が表出したとしても不思議はありません」(同)

「お母さんと優季くんの、子どもに対する姿勢が、どこか似ている」

 先の医師は、事件について“理解できない”としながら、悲しげにこう言う。

「子どもより男女の仲を優先させたのが、優季くんのお母さんでした。お母さんにとって、子どもは邪魔な存在だったのでしょう。今回の事件では、どういうわけか、優季くんが子どもを殺してしまっている。優季くんも子どもが邪魔になったのでしょうか。僕には、お母さんと優季くんの、子どもに対する姿勢が、どこか似ているように感じられてなりません」

 事件を覆う闇は、想像以上に深いかもしれない。

 前編【安達容疑者の母は「愛嬌も魅力もある人」 かかりつけ医が明かす 「年に1度しか子どもに会いに来ないことを心配していた」】では、事件に残された謎と、幼少期の安達容疑者の成育環境について報じた。

週刊新潮 2026年5月7・14日号掲載

特集「京都・安達結希くん殺害 かかりつけ医が見た『優季容疑者』と『家族』」より

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