平成男子のバイブル『BOYS BE…』著者インタビュー SNSでは悪評だらけ「漫画の専門学校」に行くメリット「私は一度も授業を休まず“代アニ”に通い続けました」

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相撲部屋に入るか、家業を継ぐか

――漫画家になるために、自身を奮い立たせようと専門学校に入学したわけですね。

玉越:そうですね。高校時代、おやじから「このまま仕事(就職)しなかったら、お前を相撲部屋に入れるからな」と言われたのですが、それが凄く怖かったんですよ。相撲部屋か、もしくは家業を継ぐか、その2択を迫られました。両方とも嫌だったので、絶対に漫画家になりたいと思っていましたね。

――ちなみに、実家はどんな仕事を?

玉越:葬儀屋の下請けで、葬儀会場などで使うテントをリースする仕事でした。おやじは会場でテントを組み立てるのですが、毎回同じことの繰り返し。子供心に、この仕事は嫌だなと思っていました。

 ところが、これは余談なのですが、漫画家になってから「自分も同じような“顔”を毎日紙に描いている」と気づいたんですね。同じ仕事を黙々と繰り返す、これがプロなのだなと。おやじのやっていた仕事の凄さを、漫画家になってから実感しました。

――専門学校ではどのように過ごしていたのでしょうか。

玉越:僕は在学中には授業を一度も休まず、毎日欠かさず通って、提出する漫画の課題もちゃんと出していました。学校にはプロの先生が来てくれて、アイデアの考え方とか、引き出し方を教えていただきました。僕のことをかわいがってくれる先生もいましたね。

 ただ、たまに出版社の編集者が学校を訪れて生徒の原稿に目を通すことがあるんですが、僕には声がかからなかったんですよ。あと、代アニでは同人誌を生徒に制作させて、そこから優れた作品を集めた合本を年に1回出すんです。それに選ばれなかったのも残念でしたね。

 ポケモンみたいな恐竜が出てきて、見つけた女の子が男の子と右往左往する「ぱくぱくん」という漫画で、結構面白い内容だと思うんですけれどね。

 第2回【名作ラブコメディ『BOYS BE…』の玉越博幸さんが説く“漫画家になる方法”…資質のある人が「専門学校に入る前にしていること」とは】では、漫画家の玉越博幸さんに、漫画の専門学校の様子や、漫画家になれる人の特徴などについてより詳しく伺いました。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

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