巨人「大勢・マルティネス」コンビに不安を感じてしまう理由 進歩がうかがえる井上温大は則本昂大を見ているよう【柴田勲のコラム】

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石塚裕惺の登録抹消は残念

 近本のケガに触れたけど、巨人も泉口友汰がケガで離脱した。でも、小濱佑斗がよくやっているし、浦田俊輔も守備範囲が広く、その売りの守備で相変わらず貢献して、頑張っている。

 平山功太、それに皆川岳飛と若い選手たちが張り切っている。

 残念だったのが石塚裕惺の登録抹消だ。「下半身のコンディション不良」とか。おそらく肉離れ系か足の張りではないか。でも、3番は荷が重かったと思う。いわゆるクソボールを簡単に振っているし、三振もやたら多い。

 育てようと思ったら6番か7番あたりの気楽な打順に置いて50試合から60試合くらいは使い続ける。

 一軍の投手に対応できるように勉強させる。いつ復帰するのかわからないが、育てようと思ったらこれだ。復帰できたら三塁、遊撃は泉口でいける。

浦田はもっと打力がほしい

 26日に吉川尚輝が復帰した。最後は二塁・吉川、三塁・小濱、遊撃・浦田の布陣になったが、泉口が帰ってくるまでこの布陣になるのではないか。

 浦田はこれまで守備の貢献が光っているがもっと打力がほしい。レギュラーを張るには打率2割5、6分、本塁打も5~10本が求められる。

 現状ではシーズン通しても1、2本か。いま2割1分4厘、とにかく打力の向上だ。

 若手の台頭で坂本勇人、丸佳浩の居場所がなくなってきた。これはもう阿部慎之助監督の考え方で仕方がない。阿部監督はいまの巨人を世代交代期と捉えている。

選手名を覚えてもらうために

 最後になるが、巨人ファンの知人数人から“ユニホームの背番号の上に名前を書いた方がいい”と言われた。

 巨人は若手が次々と出ている。正直、私も背番号を見ただけでは名前がスラスラ出てこない。大きな背番号が多い。世代交代期というなら、ファンのためにも名前を付けてもらいたい。

 いまのままでは「あの選手はだれ?」なんてことになってしまう。私の知人のような巨人ファンは結構多いのではないか。

 28日から広島(東京ドーム)、阪神(甲子園)、そしてヤクルト(東京ドーム)と続く9連戦だ。5月4日のヤクルト戦では戸郷翔征が復帰する見込みだという。楽しみだ。

(記録などは27日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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