巨人「大勢・マルティネス」コンビに不安を感じてしまう理由 進歩がうかがえる井上温大は則本昂大を見ているよう【柴田勲のコラム】
近本離脱…藤川監督の手腕に注目
巨人が中日、DeNAとの5試合を4勝1敗と勝ち越して、貯金を今季最多の4とし、首位の阪神に1.5ゲーム差となった。
中日は野手だけでも岡林勇希、上林誠知にミゲル・サノー、福永裕基と故障者続出のチームだ。巨人は2連勝したが、その中日がヤクルトに3連勝した。ヤクルトはそのうちに落ちてくるとは思っていたし、阪神が首位に浮上すると見ていた。
実際、その通りになった。でも、阪神・近本光司の左手首骨折はチームにとっては痛すぎる。打線のキーポイントだ。
今後、藤川球児監督はどうするのか。いろんな手が考えられるが、不動の1番の代役になるような選手はいない。藤川監督の手腕に注目だ。
大勢は制球力がアバウト
DeNA戦を勝ち越したけど、気になったのは第1戦目だ。1点差で逃げ切りを図ったものの大勢が8回裏、同点に追いつかれた。
先頭打者の京田陽太に右へ二塁打を許したのがきっかけだったが、大勢はシュート回転投手だ。左打者への内角ボール気味になる球は危ない。甘くなる。
ただでさえエイッと投げるタイプで、今季はここまでのところ、制球力がアバウトになっている。
先発投手にも言えることだが、相手の先頭打者を抑えると得点能力がガタンと落ちる。ましてや1点差で8回だ。ここは大勢がしっかりと抑えて、ライデル・マルティネスが最後を締める。
1点差をものにしてこそ、大勢―マルティネスのコンビに価値がある。
井上温大は則本昂大を見ているよう
大勢は26日、3点差の8回に登板して打者3人で切り抜け、マルティネスも9回を打者3人に抑えた。これは3点差があったからで当たり前だ。
マルティネスにしても昨季と比べて今季は体のバネがないというのか、勢いがない。なんか自信なさげに見える。
いまの1点差の大勢―マルティネスは不安だ。
それにしても第2戦目に先発したブライアン・マタはもったいない。7点差があるのに2個の押し出し四球なんて。交代は当然だ。ストライクとボールがハッキリし過ぎている。
球には威力がある。いい投手はストライクとボールが微妙だ。そこまでとは言わないが、もっと制球力を磨くべきだ。いまのように、投げてみないとどうなるか分からない、ではダメだ。
3戦目に先発した井上温大はフォームがきれいで、たまにポカはあるが、今回はどこに投げるか、どんな球を使うかという投球の意図が見えていたし、なにより落ち着いていた。則本昂大を見ているようで、以前と比べて進歩がうかがえた。
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