不倫5年目、「もう引き返すべき」とわかってはいるけれど… やはり若い頃に“大恋愛”はしておくべき? 10歳年下に溺れ47歳夫は自己嫌悪中

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「恋」の認識はないけれど

 店を開けたいけど、身よりも頼りもないからどうしようかと思っているとか、母は丈夫な人で入院するのが初めて。だからふたりとも何をどうしたらいいかわからなくてと困り果てていました。彼は「僕ができることは何でもする」と伝え、その日は彼女を家まで送った。そこからふたりの距離は一気に縮まった。

「幸い、おかみさんは軽い脳梗塞で、リハビリをすれば大きな後遺症は残らないということでした。しばらく入院することになるけど、店は開けるという連絡をもらって、仕事終わりに駆けつけました。結局、10日ほど休んだので、常連さんはみんな待っていた。僕はちょっと遅めに行ったんですが、満席でした」

 ひとり帰り、ふたり帰り、最後は章弘さんだけになった。店を休んでいた10日間、彼はたびたび友里さんを家に送っていった。そして店を開ける前日には、店の掃除を手伝った。

「なんというのか、僕は友里の佇まいに惹かれたんです。性格も穏やかだし、自己主張の強さもない、つまりキャラの強烈さはないけど、ただいるだけで人を安心させる力がある。そんな人に会ったのは初めてでした」

これが恋だという認識はなかった。ただ、できる限り友里さんの力になりたい、友里さんの笑顔が見たいと願っていた。

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 今日に至る章弘さんの“不倫の恋”はこうして幕を開けた――。後編記事【単身赴任先で出会った不倫相手がいきなり上京してきた…「部屋を借りてくれたら別れるから」 妻に疑われ、47歳夫の言い出せない“決意”】で、その後の展開を紹介している。

亀山早苗(かめやま・さなえ)
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。

デイリー新潮編集部

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