負傷者リスト入りもアストロズ「今井達也」の評価は下がらず…復帰後の活躍次第では「2年連続でFA市場の目玉」になる可能性

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スゴ腕代理人が結んだ契約

 アストロズが今井を気遣っているのは「エース」としての力を存分に発揮してもらいたいからだ。そんなエース級の働きに球団が期待している件は「契約」にも表れていた。当初、日本のメディアはアストロズとの契約について「3年5400万ドル」と金額面を伝え、1年目の26年オフと2年目の27年オフ、今井側にオプトアウト(途中破棄)できる条項が含まれていることも紹介していた。

 しかし、それだけではなかったのだ。今井に支払われる年俸は契約期間の3年間の均等割りではない。今季、支払われる年俸は1800万ドル(約28億円)で、2年目、3年目と増えていく内容となっているが、「5400万ドル」は総額ではなった。今季、投球回数が100イニングを超えれば、27年の年俸は2100万ドル(約31億円)で27年シーズンも100イニング以上を投げればさらに年俸が上がるインセンティブがあった。

「今井は西武ライオンズでのラストイヤーとなった25年シーズン、163回3分の2を投げています」(スポーツ紙記者)

 メジャーリーグの先発ローテーション投手は年平均で90イニング半ばを投げるので、100イニング到達は決して難しいノルマではない。「5400万ドルの本契約」とは別にインセンティブが補則されたのは、アストロズが埼玉西武ライオンズ側に支払わなければならない譲渡金があったため。

 100イニング到達によるインセンティブ分は、ルール上、譲渡金を割り出す計算分の対象外となる。主力選手をメジャーリーグに送り出すNPBからすれば「1円でも多く」の心境だが、メジャーリーグ球団側は日本人選手と契約するうえで大型契約を結びにくい“足枷”と捉えているようだ。この件は今後、日米で話し合わなければならないだろう。

「今井がILから復帰し、実力通りのピッチングができるのであれば、今オフ、『メガコントラクト(1億ドル以上の大型契約)』を結び直すことも可能です」(前出・現地記者)

 今井のメガコントラクトを予想する声は多く聞かれた。というのも、彼の代理人であるボラス氏がその前例を作ってしまったからだ。今年1月、ボラス氏が代理人を務めるアレックス・ブレグマン(32)が、5年1億7500万ドル(約119億600万円)の大型契約でシカゴ・カブスに“移籍”した。ブレグマンは今春のWBCアメリカ代表にも選ばれ、昨季も打率2割7分3厘、本塁打18、打点62と好成績を収めている。一昨年も三塁手部門でゴールドグラブ賞を受賞するなど、攻守にわたったスタープレーヤーだが、メガコントラクトを目指して、24年オフにヒューストン・アストロズを出て、ボストン・レッドソックスと3年1億200万ドルで契約した。そして、さらに高年俸の契約を目指して25年オフに3年契約を途中破棄し、カブスにまた移った。

「アストロズは6年1億5600万ドル(約248億円)まで提示しましたが、ボラス氏が『2億ドル(約317億円)』を譲らず、破談になりました。レッドソックスとの交渉でボラス氏がこだわったのは、契約途中の1年目からオプトアウトができる条項でした」(前出・米国人ライター)

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