くふうハヤテの投手から医師に転身…リアルドクターK「竹内奎人」が「佐藤輝明」「柳田悠岐」との対戦で思い知らされた「軽自動車とスポーツカーくらいの差」

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 群馬大学医学部を卒業後、くふうハヤテベンチャーズ静岡(現、ハヤテベンチャーズ静岡)の投手としてプレーした竹内奎人(たけうち・けいと=26歳=)氏は、昨年秋に野球人生にピリオドを打ち、今年4月から医師として新生活を歩むこととなった。静岡高校では春のセンバツ甲子園に出場。群馬大医学部に進学し、国家試験の合格後にファームリーグでプレーすることになった経緯など、文武両道を体現するかのようなこれまでの歩みや今後の目標を語ってもらった。(全2回のうちの第2回)

大学受験で突きつけられた現実

 高校3年生(2017年)の春にはセンバツ甲子園に出場。同級生に泉口友汰(現、巨人・当時高校3年)、1学年下に根尾昂(現、中日・当時高校2年)、藤原恭大(現、ロッテ・当時高校2年)ら「最強世代」を擁する大阪桐蔭高校と対戦するなど、野球漬けの高校生活を過ごすも、竹内氏はその多忙な日々の中でも医学部合格を目指して、勉強を続けた。

「勉強に割ける時間が他の受験生よりも圧倒的に少なく、『なるべく差を広げられないように……』との思いでした。野球部の練習もあるので机に向かう時間は限られていましたが、それでも英単語帳を見ながらストレッチをしたり、就寝1時間前には教科書に目を通したりして、勉強しない日を作らないように心がけていました」

 理科は医学部入学後を見据えて選択するケースが多い生物ではなく、物理と化学を選択。国公立大学合格を念頭に受験校を減らしたくなかったことや、「得意な科目を勉強した方が良い」との思いから、国語と日本史、倫理の勉強にも励んだ。そして合格の鍵を握る数学は、「まずは問題集を1冊完璧にしよう」と心に決め、何度も演習を繰り返した。

 夏の甲子園は県大会準決勝敗退で終え、野球部を引退した高校3年の8月以降はオンライン予備校に通い実力を高めたが、夏休みの模擬試験では軒並みE判定と、厳しい現実を思い知らされることとなった。

一般推薦入試で医学部に

「『夏休みに実力が伸びる人もいる』と聞いたことがあったので、内心はそれに期待を寄せていましたが、自分の成績を見る限り『現役で国公立医学部に合格するのはかなり難しいだろうな……』と感じずにいられなくて。少しだけ悪あがきをしてみようと考えるようになりました」

 両親や担任の先生と相談を重ねつつ、現役合格の可能性を模索していた竹内氏。全国各地の受験情報を調べる中でその目に飛び込んできたのが、出願期限の迫った群馬大学の一般公募推薦入試の情報だった。

 出願条件の評定平均4.3以上を「ギリギリ満たせていた」と振り返る竹内氏は、11月初旬に同大学の受験を決意。理科に関連する英語と日本語の小論文、そして集団面接による本試験に挑んだ。

「冒頭で志望理由を問われ、『これまで野球に打ち込んできて、整形外科医としてスポーツ医学に貢献したい』と思いを伝えると、続けて面接官の先生が受験生にさまざまな質問を投げかけていく流れで試験は進みました。内容は『バイオリンの音が出る理由』や『生物の定義』、『腎臓の果たす役割』といった理科に関する質問が多かったと記憶しています」

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