YouTuberが新幹線グリーン車で動画配信を行い、大炎上… 鉄道会社の社員に聞く、車内でトラブルになるマナーの悪い行為
車内の“匂い”はどこまで許容できるか
食べ物の「匂い」もトラブルになることが多い。新幹線車内の匂い問題といえば、大阪名物の有名な肉まんが思い浮かぶ人も多いかもしれないが、意外に問題になるのがハンバーガーなどのファストフード。車内で嗅ぐと、なかなか匂いがきつかったりするものだ。
そして、肉や海鮮系が入っている駅弁も、人によっては匂いが不快に感じられるという。このあたりは賛否が分かれるところで、駅弁くらいなら旅情の一環として、許容してほしい気がするが……。
匂いといえば、隣の人の香水の匂いや、おじさんの加齢臭の匂いもトラブルの種という。こればかりはどうすることもできないし、運が悪かったと思って諦めるしかなさそうだ。しかし、「中年男性に多いですが、靴を脱ぎ、さらに靴下まで脱ぎ、足を出してくつろぐ人がいる。その足の匂いがとんでもなく臭く、クレームが寄せられたことがある」と、JRグループの社員が言う。
「特に最悪なのが、靴を脱いで、前の座席と座席のすき間に足を延ばす人です。これをやる人は本当に多くて、普通車でも、グリーン車でも見かけます。前の座席に座っている人は臭くてたまりませんよ。どうか、こうした行為は自発的にやめてほしいものですが……」
また、「キャリーケース」にまつわるトラブルも非常に多い。自由席ではキャリーケースを使って場所取りをする人がいるうえ、最近だと荷物棚に置かれていたキャリーケースが下に座っていた乗客に直撃、トラブルになった例もある。「駅構内でもキャリーケースのトラブルは後を絶ちません。移動中の人に当たって転倒させたりして、ケガの原因になりやすいのです」
東海道新幹線についに個室誕生
さて、JR東海は、2026年10月1日から東海道新幹線に完全個室タイプの座席を導入すると発表した。個室は2003年以来、実に23年ぶりの復活となり、プライベート感が高い空間を求める利用者の要望に沿った形といえる。「1人用」と「2人用」の2タイプで、気になる料金だが、グリーン料金に5000~1万円ほどの上乗せで利用できるそうだ。
気兼ねなく移動できる個室の復活を、歓迎する人は多い。実際、筆者の周りの編集者も、個室を使いたいと話している。
「せっかく奮発してグリーン車をとっても、隣に苦手な雰囲気の人が来るなど、“座席ガチャ”に外れたときは損をした気持ちになる。個室ならそうした問題から解放されるので、精神的にも楽。グリーン車より5000~1万円高い程度なら、使いますね」
ところが、個室は1編成あたり「1人用」と「2人用」が各1室ずつ、合計2室のみの設置となる。おそらく需要は高そうであり、争奪戦が激しくなると、逆に予約の際にストレスにならないかと危惧してしまう。しかし、それでも「個室は何物にも代えがたい」と支持する声は大きいようだ。現代の新幹線に必要なのは、スピードよりもプライベート感なのかもしれない。




