「本当に嫌だ」「働きたくない」 復帰のマツコ、「感動」「予定調和」は一切ナシ 長年蓄積してきた「感情」が爆発のワケ
首の手術で休養
首の手術のため休養していたマツコ・デラックスが、4月13日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)でテレビ復帰を果たした。当代随一の人気タレントの約2か月ぶりの帰還ということで、復帰を祝福する空気が流れる中で、マツコは「本当にもう嫌だ。労働意欲が湧かなくて」などと後ろ向きな発言をしていた。【ラリー遠田/お笑い評論家】
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それ以外にも「ホントに働きたくないんですけど。もう働きたくない!」「私、FIRE(経済的自由のある早期リタイヤ)できるんですよ」などと、働きたくないという気持ちが本物であることを示すような発言を繰り返していた。
極めつけは「普通の女の子に戻りたいです」と、キャンディーズの解散時の名言を引用して、自身の率直な感情を表現していた。
何はともあれ、体調に不安を抱えていた彼女が元気そうな姿を見せてくれたことで、世間では安心ムードが広がった。ただ、この日の彼女の言葉で印象的だったのは、復帰の喜びよりも、のんびり休めたことへの喜びと、再び働くことへの忌避感である。
病気や手術を経て仕事に戻ってきた人間の常套句は「これからまたがんばりたい」「仕事ができるありがたさを感じた」といったものになりがちだが、マツコはその手の予定調和的な発言を一切しなかった。
そこから伝わってくるのは、テレビが期待する「感動的な復帰劇」というストーリーにやすやすと乗りたくないという彼女の反骨心と、そもそも以前から彼女の心の中にある「本当に仕事を辞めたい」という感情である。
よく知られた話だが、マツコはこれまでにもテレビの仕事についてそこまでやる気がないということをたびたび語ってきた。淡々とこなしているだけだということをよく話していたし、ここ数年は「どのタイミングで私は身を引こうかなってずっと考えてる」などと、引退をほのめかすようなことも漏らしていた。
つまり、今回の「働きたくない」という発言は、その場の笑いを取るための誇張ではなく、長年蓄積してきた感情が、休養をきっかけに改めて表に出たものだと見るべきである。
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