なぜ“ヘアキャップ”をした鑑識が? 「京都小6」自宅周辺の捜索に“完全装備の鑑識”が立ち会った理由 元刑事は「屋内で“検証”に当たるような装備」と指摘

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「スーツ姿の捜査幹部」も

 4月9日、京都府にある南丹市立園部小学校で入学式が行われた。初々しい新入生を迎えた一方、この学校に通う安達結希くん(11)は、3月23日から行方不明になったままである。

 懸命な捜索が続くなか、大きな動きがあったのは4月7日。警察はこの日の早朝から結希くんの自宅周辺での捜索に踏み切った。

 現地を取材した神奈川県警の元刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はこう語る。

「自宅周辺の道路に規制線が張られるなかで捜索が行われたので、警察の動きは正確には把握できません。ただ、ニュース映像を確認する限り、現場にはこれまで捜索に当たってきた機動隊員だけでなく、スーツ姿の捜査幹部や鑑識と思しき警察官の姿もありました。不慮の事故や予期せぬ事情で行方不明になった子どもの“捜索”のみならず、何らかの事件に巻き込まれた可能性も踏まえた“捜査”にも視野を広げた動きだと感じます」

 小川氏がそう考えるのには理由がある。小川氏によれば、そもそも警察による行方不明者の捜索は「最後に目撃された場所を起点にして、そこから徐々に範囲を広げていくのが定石」だという。今回の件では、3月23日に父親が車で結希くんを送り届けた小学校周辺が最初の“起点”となった。それから6日後の29日に、学校から3キロ離れた山中で結希くんの黄色い通学用リュックが彼の親族によって発見される。だが、その際に警察は、リュックが発見された場所を新たな“起点”としなかったように映るという。

気になる「鑑識」の存在

「リュックが発見されたのは警察や消防団などが何度も捜索していた場所でした。しかも、その場所は険しい峠道で、ここまで小学生がひとりで歩いてたどり着くとは考えづらい。実際、警察はリュックの発見場所の周辺を捜索するのではなく、全く別の場所に捜索の手を広げていました。それは結希くんの自宅がある“るり渓谷”付近です。私が4月2日に現地入りして取材を続けていたところ、付近の駐車場には複数台の警察車両が停まっており、機動隊員が捜索に当たっていました」

 警察が自宅周辺の道路に規制線を張って捜索に乗り出したのは4月7日――。だが、それよりも前から捜査員は結希くんの自宅周辺まで足を延ばしていたのだ。

「最後の目撃証言がある小学校や、通学用のリュックという証拠品が見つかった峠道ではなく、行方不明になってからすでに2週間が経過したタイミングで、改めて自宅周辺を重点的に捜索している。これは何らかの新たな情報があってのことだと思います。しかも、7日の捜索で現場を訪れた警察官には明らかな変化が見られました。とりわけ気になったのは鑑識の存在です」

 鑑識は刑事ドラマなどにも登場するため、一般的にも知られた存在だろう。小川氏はこう続けるのだ。

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