「フェラガモ区長」と呼ぶ声も…「背任逮捕」の経営者から「高級スカーフ」「プレミア焼酎」をプレゼントされた「近藤弥生」足立区長 賄賂性は否定も「道義的責任」を問う声が

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区議会議員にも贈り物が…

 逸見議員が続ける。

「贈答品受領について区長は、“当時は許されると思っていたが、今となって振り返ると、脇が甘かった”と弁明しています。しかし、フェラガモを受け取ったのは7年前ですが、当時から政治とカネの問題について世間の目は厳しかった。その弁明が通るかどうかは疑問に思います」

 実は、東京女子医大サイドは区議会議員にも「プレゼント」を贈っていたという。

「2019年に、議長や副議長をはじめ、各会派の幹事長や、本件補助金についての審議を行った厚生委員会所属議員などに宛てて、『お歳暮』と称して、カタログギフトが贈られたのです。しかし、議会では適切ではないと判断して返却しました。一方で、ちょうど同時期に区長はスカーフをもらっているんです 」 

 フェラガモ受領について区長は、祝賀会で3万円の会費を私費で負担し、花も贈っていることから、「スカーフをもらってもトントンだと思った」と弁明しているというが、 

「祝賀会には副区長も同席し、会費を支払い、花を贈っていますが、その直後には何も贈られていません。区議会議員数名も参加しましたが、彼らのところには何も届いていません。区長だけがもらうのは、社会通念上、認められる行為ではないと思います」

二転三転する答弁

 区の情報公開の姿勢にも問題があるという。

「実は私は以前から、審査会の議事録を公表するよう求め、区もその一部については公開に同意をしていましたが、結局、出さないままでした。元理事長の逮捕後に改めて問い直すと、“(提出を)忘れていた”という。巨額の補助金を出すことの重大さを認識していないのではないかと思います。また、逮捕後、審査会の録音データの提供を求めましたが、最初は既に消去したと述べていたのに、後に“ありました”と二転三転。その上で、会議は非公開が前提だったので、公開は出来ないとのことでした。金品授受の調査についても、最初に要求した時は“しない”と言っていたのに、元理事長が起訴されたのを見て、一転始めることを決めました。公判が始まり、いろいろ表に出てきたらまずいと思ったのではないか。疑念は深まるばかりです」

区職員からのメール

 報告書では、病院の竣工記念式典が行われた際、参加した職員の中に、出された弁当を持ち帰ったり、記念品のボールペンを受領したりした職員がいたことを指摘。これが上司に報告されていないとして、「手続き上の違反がある」としている。しかし、

「こんな些細なことに目くじらを立てるのであれば、フェラガモや森伊蔵をもらった区長のほうがよほど問題ではないか。弁当をもらった職員はアウトで、フェラガモの区長がセーフなら、不公平感は甚だしいと思います」

 実際、逸見議員の元には、複数の区の現役職員から、区長の姿勢に疑問を持つ声が寄せられているという。

「区長は既に5選を果たし、トップとして20年近いキャリアがあります。そのため、区役所内には、区長に対して物を言えない、息苦しい空気が出来ているのではないか、と。85億円の補助金を出した利害関係者から高価な贈り物を受け取っておいて、処分なしでは済まされませんし、それを許せば、真面目に職務に励んでいる職員に対して示しがつかないと思います。この件を追及している中で、区長に“他の利害関係者から物品をもらっていることはないですか?”と尋ねたところ、“相手を利するようなことはしていません”とあいまいな回答が返ってきました。今後も、議会ではこの問題の追及が続きます。また、職員だけではなく、区長や副区長についても、利害関係者から物品を一切受け取ってはならないという、法的拘束力のあるルールを作るべきだと思います」

 本件を巡っては、調査結果に納得しない区民から住民監査請求が出ている。区民の中には早くも「フェラガモ区長」と揶揄する向きもあるという。今後の区長の発言や身の処し方に、大きな注目が集まりそうだ。

デイリー新潮編集部

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