「貴重な収蔵品を捨てるとは何事か!」 博物館の資料“廃棄”問題に怒り心頭な人たちに欠けている視点…学芸員が明かす、2000年以降に収蔵の依頼が急増した理由

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 ここ最近、SNSを騒がせているのが、「博物館が収蔵する資料の廃棄」に関する議論である。最初にこのテーマが取り沙汰されたきっかけは、「奈良県立民俗博物館」の収蔵スペースが限界に達し、収蔵品の廃棄を検討していると報じられたことだった。奈良県の山下真知事が日本維新の会の常任役員であることから、「維新は文化を大事にしない政党だ」などと、政治と結び付けた批判的な声も上がった。

 さらに、松本洋平文部科学相は、3月3日の記者会見で、博物館の運営基準改正案に資料の「“廃棄”検討」を盛り込んだと述べた。...

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