高市首相の“アキレス腱”は女性天皇を巡る「裏切り」 「“どうして女性が女性天皇を認めないのか”と疑問を抱かざるをえない」
「議論の対象は2案」
日米首脳会談も乗り切り、依然として高支持率を保っている高市早苗首相だが、そんな彼女にも“アキレス腱”が存在するという。「女性天皇」を巡る“変節”だ。識者は、対応次第で高市内閣は大きな傷を負うことになると指摘する。
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安定的な皇位継承に向けた与野党協議が、4月にも再開されることになった。高市首相は今国会での皇室典範改正法案成立に意欲を見せているわけだが、まずはこれまでの経緯をおさらいしておくと、政府の有識者会議がまとめた「皇位継承策」が2022年1月、国会に示されたのを受け、24年5月から皇族数の確保について与野党協議が始まった。
「議論の対象は『女性皇族が婚姻後も皇室に残る』『旧宮家の男系男子を養子として迎える』の2案。額賀福志郎前衆院議長が主導して話し合いが続いてきましたが、いずれの案も各党間で見解の隔たりが大きく、意見集約には至りませんでした」(政治部デスク)
〈女性天皇には反対をしていません〉
これと並行して、合意点を見いだすべく自民党の麻生太郎副総裁と立憲民主党の野田佳彦前代表との会談が水面下で進められてきたのだが、意見の一致は見られず。全体協議は昨年4月を最後に開かれていなかった。こうした状況を踏まえ、ようやくこの4月に協議が再開されることになったのである。それに先立ち、国会でも3月16日、参院予算委員会で立憲民主党の蓮舫議員が、
〈世論は6割、7割、8割、愛子天皇を認めるという声がある〉
としながら、
〈女性天皇への法改正に歩みを進めることはあるか〉
そう高市首相に問いかけていた。これに対して、
「高市さんは有識者会議の報告に言及し、悠仁さままでの継承の流れをゆるがせにしてはならないという箇所を引用。この報告を尊重すると答弁し、併せて悠仁さま以降の継承を具体的に議論するには“機が熟していない”と述べたのです」(前出のデスク)
議場で女性天皇に否定的な言動を繰り返した首相だが、かつては、
〈私は、女性天皇には反対をしていません。女系天皇に反対しているのです〉(「文藝春秋」22年1月号)
と発言していたこともあり、SNSでは「裏切り」などと批判が相次いだ。念のため、「女系天皇」とは母のみが皇統につながる天皇で、女性天皇とは似て非なるものである。
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