「高市政権にケチをつけたい思想ありきで…」 「朝日新聞」がこき下ろした日米会談 「NYタイムズ」は“日本側の勝利”と絶賛
記事の内容は
この「天声人語」が掲載されたのと同じ日の1面には、〈「力の支配」の現実 越えてこそ〉と題して政治部次長・園田耕司氏の署名記事を掲載する力の入れようだった。記事はこう始まる。
〈自分の国のトップが、他国を先制攻撃し国際社会を混乱に陥れている当の本人を前に「世界中に平和と繁栄」をもたらすと称賛する姿に、衝撃を受けた人たちも多いかもしれない〉
もっとも、園田氏は日本にとって米国は唯一の同盟国で、あらゆる国家指導者もトランプ氏の歓心を買おうと努力している、と高市氏に理解を示してはいる。
にもかかわらず、以下のように息巻くのだった。
〈短期的にはうまく立ち振る舞っているように見えても中長期的に日本の国益にかなうのかは疑問だ。日本は長年「法の支配」を最も重視してきた。国際社会がそんな日本に期待しているのは「力の支配」の現実を乗り越え、新たな国際秩序作りを主導する役割ではないか〉
朝日は「力」で国際秩序を支配しようとするトランプ氏に、わが国が言うべきことは言って、「法」に基づく国際秩序作りを日本が主導すべしとの“理想”を語る。これらのコラムや署名記事と同じ日に掲載された社説は、さらに手厳しい。
〈事態沈静化へ主体性見えぬ〉
と見出しを打った上で、以下のような論陣を張った。
〈国連憲章や国際法を無視した先制攻撃を不問に付したまま、トランプ氏への称賛を繰り返し、対米投資や輸入拡大で歓心を買うことによって得られた「その場しのぎ」にしか見えない〉
〈これが首相のいう「国益第一のしたたかな外交」であり、「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」なのか〉
そして最後には、
〈今の米国が法の支配に背を向けるなら、米国との関係は大切にしつつも、価値を共有する国々とのネットワークを強化し、ルールに基づく国際秩序を立て直す主体的な外交努力こそが求められる〉
今回の日米首脳会談における日本側の対応は〈その場しのぎ〉だと批判した口で、トランプ氏との関係は保ちつつ国際秩序を立て直せと注文をつける。いったいどうせよと言うのか。
「高市政権にケチをつけたいという思想ありき」
「朝日新聞に聞きたいですね。今回の首脳会談で、米国の歓心を買わなければ、今ごろ日米同盟はどうなっていたんでしょうか」
と話すのは、元朝日新聞編集委員で、安全保障に詳しいキヤノングローバル戦略研究所の峯村健司氏である。
「トランプ氏を怒らせたら“日米同盟はノー”などと言われる可能性だってあります。同盟が弱体化した場合、朝日はどうやって国を守れというのか。日本周辺には、ロシア、中国、北朝鮮という三つの核保有国があります。北朝鮮は事実上という位置付けですが、彼らに対応できる代案を示すべきです。朝日が“トランプと付き合わず、自分たちで国を守る”と言い切る覚悟があるなら構いません。そういう覚悟がないなら、ただの批判のための記事になってしまう。なんとしても高市政権にケチをつけたいという思想ありきで、無理やり批判しているようにしか見えません」
かような朝日同様、批判の急先鋒になったのは中道改革連合をはじめとする野党の政治家たちだった。
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