〈辺野古転覆事故〉「反対協の船は以前にも人が死にかねない事故を」 名護市議が明かす 違法駐車、屋外トイレの悪臭問題も

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「排泄物の異臭が」

 地元の住民によれば、同志社国際のみならず、政治色の強い辺野古の見学は定番化していたようだ。

「学生はよく来ていたよ。修学旅行生なのか、観光バスで数十人から100人くらい来ることもある。抗議船に乗るときも乗らないときもあったけど、会見で言っていたような“年に数回”ってことはない。もっと頻繁に学生を乗せて海に出ていた」

 そんな反対協の活動に対し、不満を募らせていた地元住民は少なくない。

 辺野古区長を務める徳田真一氏が語る。

「辺野古漁港の近くに彼らの小屋があります。その周囲では、違法性のある路上駐車が目につく。小屋の前のグラウンドは、少年野球の子供たちもよく使う。だから危険なんですよ。しかも、グラウンドの脇の駐車場を使われると、区民が使えなくなる。そうした不満の声が寄せられています」

 目には見えぬ“害”もあるという。

「事務所の裏手に簡易トイレがあるみたいなのですが、排泄物の異臭がすごく強い。風向きによっては近隣の家に異臭が流れるので、困ってしまいます」(同)

「危機一髪、命を落としかねない事故」

 さらには今回の事故を予知させるような、反対協のずさんさが浮き彫りになる問題も起こしていた。

 さる名護市議が明かす。

「漁師が潜水漁をする際には、船からホースを出して漁師に空気を送ります。漁師はホースの先に付いたレギュレーターをくわえて呼吸をするわけです。船から伸びているホースを他の船が巻き込んで引っ張ると危ない。だから、潜水漁をしている船は目印の旗を立てていて、他の船は近寄らないのが普通です」

 ところが、

「昨年1月、反対協のグラスボートが潜水漁の現場に近づいてしまったのです。その船のプロペラがホースを巻き込んだ。漁師は船に引きずられて海水を飲み込みましたが、たまたまホースの結束部が外れたので、浮上できました。危機一髪、命を落としかねない事故でした」(同)

 反対協が1000万円で購入していたこの船は現在、名護市議である東恩納(ひがしおんな)琢磨氏が「じゅごんの里」という自身の“エコツーリズム”に利用している。反対協の事務局長でもある東恩納氏は、例の会見で、反対協が船を出していたのは“ボランティア”と発言していた人物である。しかし後に、今回は船員1人につき5000円、計1万5000円がカンパとして同志社から支払われていたことが分かっている。

 また、先の市議によれば、

「東恩納さんは船を違法係留していて、市から複数回、注意されていました」

 というから遵法精神はもとより薄いのかもしれない。

 目下、事故を巡っては、海上保安本部が業務上過失致死傷などの疑いで捜査をしている。とりわけ注目されるのが、女子生徒が乗っていた平和丸の船長である。

 後編では、平和丸船長が直撃取材に語った、「耳を疑うような言葉」について報じる。

週刊新潮 2026年4月2日号掲載

特集「沖縄 辺野古転覆事故 『出航は俺が決めたんじゃない』泥酔船長の“お詫びなき”釈明」より

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