【柴田勲の順位予想】初めて「巨人を優勝候補から外した」理由…2位としたのはOBとしての願い、下手すればBクラスもあり得る

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パはやはりソフトバンク3連覇か

 パ・リーグはソフトバンクがリーグ3連覇達成とみた。有原航平が日本ハムに移籍したが、リバン・モイネロ、上沢直之、大関友久の3人は安定している。野手もいつの間にか若手が台頭してくる。選手層は分厚い。

 私の予想は、1位:ソフトバンク、2位:日本ハム、3位:オリックス、4位:楽天、5位:ロッテ、6位:西武。

 ソフトバンクを追うのは日本ハム。昨年は優勝に一歩及ばなかったが、今年も同じ展開になるのではないか。激しいレギュラー争いがチームを活性化させる。

 3位以下はどこのチームが来ても不思議ではない。ソフトバンクと日本ハムに迫るには戦力的に荷が重い。

 セ・リーグ、そしてパ・リーグも最初の30試合で今季の優勝争いの形が見えてくる。私には、30試合消化時点で阪神が3、4位にいる姿が想像できない。

(※)この年は川上監督の2年目。前年、日本麦酒(現サッポロビール)から入団した22歳の城之内はオープン戦で7試合に登板して4勝0敗、33回投げて自責点は1。川上監督は4月7日の対阪神戦(後楽園)での開幕投手に抜てきした。3回に3安打と犠飛で2点を許し、5回まで投げて中村稔にバトンタッチ。合格点だったものの、打線は小山正明の前に1得点、1対2で敗れた。

 第2戦には高卒ルーキーの柴田が先発した。投げ合う相手は村山実だった。1回、いきなり並木輝男、藤本勝巳に連続本塁打を浴び、5回にも遠井吾郎に一発を浴びて降板した。試合も村山の前に敗れて開幕2連敗となった。このKОが野手転向の大きなきっかけとなった。

 この年の巨人は50年の2リーグ分立後、初のBクラス4位だった。7日の開幕戦では不調の長嶋茂雄に代わって4年目の王貞治がプロ入り352試合目で初めて4番に座った。7月1日の大洋(現DeNA)戦で一本足打法デビュー、後半戦は本塁打を量産し、38本塁打で初の本塁打王を獲得、世界の王への足掛かりとなった城之内は24勝12敗で新人王に選出された。

(敬称略)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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