高市首相の“アキレス腱”は女性天皇を巡る「裏切り」 「“どうして女性が女性天皇を認めないのか”と疑問を抱かざるをえない」
「問題の先送りに過ぎない」
果たして高市首相は今後、「女性天皇」についてどのようなスタンスを取るつもりなのだろうか。象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授はこう指摘する。
「かつて女性天皇を容認する旨の発言をしていた高市さんの姿勢は、国民の目に“手のひら返し”と映ったとしても仕方ありません。保守派に配慮して持論を強く打ち出せないのかもしれませんが、高市さんの支持者には“初の女性総理だから”というだけでふんわりと支持している人も多い。今後、男系男子に固執し、与党が強硬に養子案を認める法改正を進めれば、こうした支持者は“どうして女性が女性天皇を認めないのか”と疑問を抱かざるを得ません。旧態依然としたイメージがついて、内閣支持率はさらに下がっていくでしょう」
法案が通れば一件落着、とはいかないのだ。
「今後、高市さんが落としどころを探るとなれば、まず典範を改正して養子案を盛り込み“私は成し遂げた”という実績をつくる。結果的に誰も養子に名乗り出なくても、保守派へのエクスキューズにはなります。さらに女性皇族が結婚後も皇室に残れる案も採用する。こうして女系天皇の芽を摘みながら女性に皇位継承権を与える余地を辛うじて残せば、ふんわりとした支持層にもアピールできます。ただしそんな妥協案はしょせんまやかしであり、継承問題の先送りに過ぎないことは国民に見抜かれてしまうかもしれませんが……」(同)
3月26日発売の「週刊新潮」では、「愛子天皇待望論と高市首相」について、皇室典範の歴史を振り返りながら、複数の識者の解説を基に特集する。




