警察を裏切りトクリュウに付いた元警部補が口を割らない理由 「ナチュラル」トップを待つのは「10回の逮捕」
10回の再逮捕を想定
今後、注目されるのは、代表である小畑容疑者に対する捜査の行方だ。すでに逮捕は3度を数えた。警察が小畑容疑者を執拗にターゲットとするのは彼が2000人規模に膨れ上がったトクリュウのトップであることに加え、スカウト行為を認めてもらう見返りに暴力団側にみかじめ料を支払ってきたと見ているからだ。その資金源を断つべく、暴力団対策課が捜査を担っているわけだ。
「これまでの逮捕容疑はいずれも2~3年前のものであり、加えて小畑容疑者が末端のスカウトの振る舞いにまで関与していたことを証明するには、間に入っている途方もない数の幹部やメンバーを逮捕して実態を解明しなければならず、やはり至難の業とも言われています。が、警察はあきらめず今後も様々な容疑で再逮捕を繰り返す可能性が高く、合わせて10回、つまりあと6回ほど繰り返されるのではとの声もあります。暴力団が絡んでいると見ている限り、捜査当局は絶対に諦めないでしょう」(同)
第二・第三のナチュラル
そうこうしているうちにトップ不在となった組織は瓦解するとの見方も当然ある。警察の狙いの一つもここにあるのだろう。
ナチュラルの先駆者にあたる風俗スカウトグループ「アクセス」の代表は職業安定法違反(有害業務紹介)や組織犯罪処罰法違反などの罪に問われ、懲役7年、罰金400万円、追徴金約8130万円を求刑された。判決は今月26日に予定される。
「アクセスは去年、事実上解散しました。代表の判決はどうなるかはわかりませんが、捜査当局としては判決がナチュラルへの圧力になる、あるいはそこまで行かなくても起訴されればある程度今後の取り締まり基準にできると見ています」(同)
2000人規模ゆえに大企業とも評されるナチュラル。「ビジネスのノウハウ」を知る関係者は数多くいる。トップを排除しても、後継者には欠かないだろう。それゆえに第二・第三のナチュラルを生まれることのないようにというのが捜査当局の狙いでもあるようだ。
[2/2ページ]

