入居者同士のカップルが続々誕生 「家賃高騰時代」に単身者が幸せを追い求める「新たな住まい」とは

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20代~30代から支持の集まる「コリビング賃貸」とは

 非婚化や晩婚化が進み単身世帯が増える中、新しいスタイルの賃貸住宅が提案されている。その一つが2024年3月に開業した「女性単身向け」のシェアリング型賃貸レジデンス「SOCO HAUS KORAKUEN」。もともと三井不動産の社員寮(1998年築)だった建物を改修した。共用空間には、ライブラリーやシアタールーム、トレーニングルーム、キッチンスタジオなどが用意されている。

 さらに、セルフレジ式の食品・日用品販売などのサービスも提供。各部屋の専有面積は、15.90平米~18.00平米とコンパクトだが、賃料は月額11万9000円から、管理料は月額2万4000円から(2026年3月時点)となっている。水道光熱費、Wi-Fi利用料、共用施設・消耗品利用料、ランドリー利用料、ウォーターサーバー利用料が含まれており「都会の身軽で豊かな暮らし」というコンセプトに共感する人から支持を得ている。社員寮を賃貸住宅に転用した、成功例の一つと言えるだろう。

 野村不動産の手掛ける賃貸レジデンス「TOMORE(トモア)」は、職住近接や経済性に加えて交流にも軸足を置いた新しい新築賃貸レジデンス。こちらは先述の「SOCO HAUS KORAKUEN」と異なり、男女ともに入居が可能だ。2025年春にオープンの「TOMORE(トモア)品川中延」は、コミュニティ運営など独自のスタイルが評価され、想定より早く全135室が今春には埋まる見込みだという。2026年3月には、JR 山手線・京浜東北線「田端」駅 徒歩7分に全160室の「TOMORE 田端」が開業した。こちらも既に70室超に申し込みが入るなど好調だ。

運営スタッフが入居者同士の交流を支援

「TOMORE」シリーズの大きな特徴は、都心部に立地し新築・大型であることに加え、「コミュニティ運営」などの体験設計が行われていること。プライベートスペースに加え、共用リビングとなる「コリビングスペース」と「コワーキングスペース」を用意。さらに、コミュニティ形成を支援する運営スタッフが日中滞在し利用者同士の交流や活動をサポートする。都営浅草線「中延」駅徒歩1分の「TOMORE(トモア)品川中延」では、共用部として約95平米の「ルーフバルコニー付きコリビングスペース」や、「コミュニティオーガナイザー」が運営する約85平米の「24時間利用可能なコワーキングスペース」等を備えている。安価で気軽だが入居者任せという従来のシェアハウスとは一線を画す。

「コワーキングスペース」には、入居者同士でのランチや、イベントを開催できるコミュニティエリアを配置。ホームパーティやゲストを迎えてのトークイベントの開催などでコミュニティづくりを支援する。また、コミュニティツールのSlack上でもオンラインコミュニティを運営する。「コリビングスペース」では、料理を楽しんだり、ダイニングで食卓を囲んだりすることも可能だ。中延では、入居者同士がつながり読書会なども開かれているという。

 各部屋には、キッチンはないもののシャワー・トイレ・洗面台といった水回り設備や収納スペースは完備。賃料は月額9万円からで、別途共益費が1万5000円と、水道光熱費が1万3750円。合計12万円台から。駅徒歩1分の立地を考えると魅力的な賃料だ。性別による部屋のゾーニングはないが、女性専用のランドリースペースが用意され、ドラム式洗濯乾燥機も十分設置されている。

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