“被害者を精神的に追い詰める”だけではない…「フキハラ」が職場を崩壊に追い込む“2つのリスク”を専門家が解説

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フキハラの悪影響

 フキハラが発生してしまうと、職場にどんな悪影響が出るのだろうか。村嵜氏によると、大きなものとして2つが挙げられるという。

「1つは業務の滞りです。フキハラの被害者は精神的に深刻なダメージを受けます。とても仕事どころではないので、作業量が落ちるのは当然でしょう。さらに周囲にいる同僚も被害者のことが心配で、同じように仕事に集中できません。こうしてフキハラの上司がいる職場では生産性が低下することが分かっています。2つ目は部下が“嘘をつく”ことのハードルが下がります。気に入らない報告をすると不機嫌になるという上司がいる場合、追い詰められた部下は上司が気に入るよう内容に改竄してしまうことがあります。本来、上司に嘘の報告を行うことには多くの人が躊躇を覚えるはずですが、フキハラの上司が相手だと『怖いから仕方ない』と自分の行動を正当化しやすくなります。間違った報告で上司が判断を下せば最悪の場合、会社に損害を与える可能性もあるのです」(同・村嵜氏)

 第3回【男性上司が“部下の女性”を訴える「逆フキハラ」裁判も起きていた…専門家が明かす不機嫌な部下の言動が“ハラスメント”認定されるポイントとは】では、上司から部下のフキハラだけでなく、部下から上司の“逆フキハラ”も成立するという意外な事実について詳細に報じている──。

デイリー新潮編集部

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