「えっ、泣いた…?」 衆院選での自民圧勝を決定づけた“高市首相の涙”…ベテラン記者が高市旋風の核心を目撃した「秋葉原での第一声」

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 報道各社の世論調査でも依然として60~70%台という高い支持率を誇る高市政権。歴史的な圧勝を収めた先の衆院選で、今も筆者の記憶に残るのは、首相・高市早苗(自民党総裁)が涙を拭ったシーンである──。1月27日の公示日、東京・JR秋葉原駅前での第一声。取材の原則は「百聞は一見にしかず」。現場では、思わぬ場面を見ることがある。確かに驚く場面はあった。高市は演説中に3度、目尻を拭った。なぜか。改めて振り返った。【村田純一/時事通信社解説委員】(全2回の第1回:敬称略)

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 あの日、街頭演説の30分ほど前、午前9時半ごろJR秋葉原駅に到着した。既に多数の聴衆が集まっており、長い行列に並んで警察のボディチェックを受け、かばんの中身を調べられ、演説を聴ける規制区域内に入った。誰かが日の丸の小旗を配っていた。あちこちに多数の警察官が配置され、目を光らせていた。街宣車のある駅前ロータリー付近は規制され、かなり広いスペースが立ち入り不可となっていた。

 元首相・安倍晋三が奈良県での街頭演説中に銃撃され、死亡して以来、選挙期間中の要人警護はより厳重になっていた。私の立ち位置から街宣車まで、数十メートルの距離があった。

 やがて高市が到着し、街宣車に上った。両隣には、自民党と連立与党を組む日本維新の会の代表・吉村洋文、共同代表・藤田文武が立った。二人がそれぞれ先に短く演説したあと、高市の演説が始まった。最初の10分ぐらいは拡声器を使った男のヤジがひっきりなしに聞こえ、演説の内容に集中できなかった。数秒おきに「高市、やめろー」とだみ声で怒鳴っていた。いつの間にか静かになったが、理由はよく分からない。

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