「仕事をしないソフト老害」 性的暴行で逮捕のNHKディレクター(50)の素顔 ミラノ五輪の関連業務にも従事

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 1月4日、日曜日の昼下がり。東京・渋谷の円山町を、肉付きのいいの中年男性が自転車に乗って徘徊していた。

 男は中元(なかもと)健介(50)。NHK報道局スポーツ情報番組部のチーフディレクターだ。雲一つない晴天の下、ホテルが立ち並ぶ一帯でディレクターはいったい何をしていたのか……。

「“事前調査”です」

 と、警視庁詰め記者。

「3月5日、渋谷署が中元を逮捕しました。1月4日の午後2時15分ごろ、渋谷区内の路上で面識のない20代女性に声をかけ、雑居ビル内で性的暴行を加えた疑いです。犯行に及ぶ際、彼は女性の腕をつかんで“俺、危ないモノを持っているから”と脅したとされます」(同)

 現場が人けのない階段の踊り場だったので、

「中元は、あらかじめ周辺の状況を確認しつつ声をかける相手も“物色”していたとされます。犯行後には休日出勤し、編集などの作業をこなしていた。以降、逮捕される前日まで何食わぬ顔で働いていたのです」(同)

 中元容疑者は警察の調べに対し、

「“わいせつな行為はしたが無理やりではない”と、容疑を一部否認しています。が、同じエリアで、彼に似た風貌の男による性的暴行の被害相談が数件寄せられています。しかも、本人のスマホには複数のわいせつな動画や画像が残っていた。余罪アリの可能性大です」(同)

「上司が付きっきりでなければ動かない」

 そんな中元容疑者のNHK入局は2000年。長らくスポーツ畑を歩み、今年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪の関連業務も行っていたという。

 昨年5月には、超人気エリアの東急目黒線武蔵小山駅近くにあるマンションを購入している。

「順風満帆に映る職員人生の裏で、卑劣な犯行に手を染めた不届き者。その評価はどうやら、局の幹部と現場で大きなズレがあるようです」

 と、NHK職員が明かす。

「逮捕を受けて開いた緊急会見で、彼の上役である幹部は“普段から意欲的に勤務している。これまで何か問題があったとは聞いていない”と語りました。しかし実際は“意欲的に”は間違いで“何も問題がなかった”ではなく“何もしない”が正確な表現です」(同)

 芳しくない評価は入局時から一貫していたらしく、

「彼の初任地は西日本にある地域拠点局です。福岡・久留米の出身で、地元の名門、県立明善高校から立教大法学部を経て入ってきました。くしくも高校が井上樹彦(たつひこ)会長と同じで、当時は井上氏が政治部で昇進を重ねていた時期でしたから、彼もそれなりの人材と見込まれていたのですが……」(同)

 この期待は見事に外れ、

「ディレクター職は自分でリサーチやロケハン、映像撮りをしなければいけないのに、上司が付きっきりでなければ動かない。誰がいくら言っても直らず、どの職場でも変わりませんでした。かといって、昇進に興味のない職人気質のディレクターというわけでもない。管理職の手前の“基幹職”なのもうなずけます」(同)

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