「教員の手当をピンハネ」 名門女子バレー部監督の巨額裏金問題が発覚

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 兵庫県立氷上(ひかみ)高校は、春高バレーと全国高校総体で計4回の優勝経験を誇る女子バレーの名門だ。しかし、チームを率いる川釣修嗣監督(59)が長年にわたり教員の手当をピンハネするなど不正に手を染め、学校ぐるみで隠蔽(いんぺい)を続けてきたと告発する声が上がっている。

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「私は兵庫県教育委員会に2024年11月29日以降、何度も公益通報を行ってきました。川釣監督が女子バレー部を舞台に起こした裏金などの問題を正してほしいからです」

 怒りに震えてこう語るのは、氷上高の教員だ。

 ところが事態は1年以上がたった今も、一向に改善されていないという。

「川釣監督は指導者として君臨したままで、チームも今年1月、春高バレーに2年ぶり40回目の出場を果たしたばかりです。関与した当事者の証言や状況証拠があるにもかかわらず、長らく裏金問題が放置されてきたのです。兵庫県は一体、何をやっているのでしょうか……」(同)

彼は“王様”

 氷上高は、日本海と瀬戸内海の中間に位置する兵庫県丹波市にある。農業を柱とした三つの学科を擁する山あいの小さな県立高だが、女子バレー部は全国区の知名度を持つ。

 バレー関係者によれば、

「1980年代から90年代にかけて主要な全国大会で優勝を重ね、黄金期を築きました。川釣氏が監督に就任した05年以降の最高成績は、12年の春高バレー準優勝。以前ほどではありませんが、いまだ同大会の常連であることは変わらず、兵庫県を代表する強豪校だといえます」

 例年、部員は3学年で計20~30人程度しかおらず、少数精鋭。県の内外から集まった全部員が、寮で共同生活を送る。

 川釣監督は元々バレー選手で、筑波大学卒業後に高校の体育教諭となった。氷上高の女子バレー部では指導だけでなく、体格と運動神経が良い女子のスカウトにも注力。地元では名将だと称する声もあるが、

「わが高校では女子バレー部ばかりが幅を利かせており、そのトップを務める彼は“王様”です。誰からも指図されず、傍若無人に振る舞ってきました」

 と、前出の氷上高教員は言う。

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