「伊勢ケ濱部屋は“取り潰す”には大きすぎて…」 「八角理事長」の“元照ノ富士・処分”が大甘になりそうな呆れた理由 「10年独裁」「6選確実」でも「暴力根絶」に“本気度”は見えず
元白鵬処分時の混乱
元白鵬の処分時の混乱も尾を引いているという。
「2024年に宮城野部屋が閉鎖され、伊勢ケ濱一門の中でどこが親方と力士を引き受けるかという議論になった。当初、一門は、元白鵬ら親方は伊勢ケ濱部屋などが、力士は元関脇・旭天鵬の大島部屋が預かる案を協会に出しましたが、NGを食らった。その後、浅香山親方(元大関・魁皇)がまとめて預かる案も出ましたが、これも頓挫した。最終的に伊勢ケ濱部屋に落ち着いたのは、当時の師匠、元横綱・旭富士の宮城野親方(当時は伊勢ケ濱親方)が白鵬より二回り以上も歳上で、角界一厳しいと言われること、そして横綱2名(日馬富士、照ノ富士)を育てた名伯楽でもあることから、抑えが効くと判断されたからと見られています」(同)
もっとも、その選択ゆえに、伊勢ケ濱勢と宮城野勢の対立が生まれ、元白鵬は退職。暴行事件も起きた。合併は裏目に出た。
「その意味で、協会にも責任の一端がある。部屋を無下にはできません」
「協会は甘い」
加えて、相撲協会でのパワーバランスが、処分に影響を与えると見る向きもある。
「相撲界は5つの一門に分かれていますが、そのうちのひとつが伊勢ケ濱一門。その総帥が伊勢ケ濱親方です。伊勢ケ濱一門は理事を一人しか輩出できないなど弱小勢力ですが、八角理事長が所属する高砂一門も弱小。そうした中で、いわば『派閥のトップ』でもある伊勢ケ濱親方に厳しい処分を科せるかどうか」(相撲ライター)
中川親方や元白鵬のケースと本件との違いは、前者が外部からの指摘で発覚したのに対し、伊勢ケ濱親方の場合、暴力を自ら申告したという点だ。
「協会側はこの一点をもって、部屋の閉鎖まで行わないなどの“情状酌量”をする可能性が十分にある。伊勢ケ濱親方に下された春場所休場の処分ですが、これは警備など場所での職務を行わないということであり、部屋での指導は可能です。つまり、今、伊勢ケ濱部屋では、暴力の加害者である元照ノ富士が指導をしているという、極めて異常な状態。“協会は甘い”と指摘されてもおかしくありません」(同)
[2/3ページ]



